最近、「四つの嘘」というドラマにはまっている。
41歳の女の人生模様を描く、大人の辛口ドラマだそうだ。キャッチコピーは「清算できなかった嘘、ありますか?」。40 年も生きてこれば、人に知られたくない秘密の一つや二つあるのかも知れない。そして、それを糊塗するための嘘や欺瞞も。なかなかに奥の深いドラマのようだ。
主人公は原詩文、灰谷ネリ、西尾真喜子、戸倉美波という4人の女性。それぞれ永作博美、高島礼子、寺島しのぶ、羽田美智子が演じる。4人は高校の同級生という設定だ。
物語は戸倉美波が、バンクーバーで事故死する所から始まる。事故当時、美波は夫以外の男性と一緒だった。その男性は河野圭史(仲村トオル)と言って、美波の高校時代のボーイフレンドであり、原詩文のかつての夫という、見るからにどろどろの展開が予想される滑り出し。案の定、第1話から濃かった、濃かった。登場人物の一人がいきなり事故死して始まり、終わりには残された3人がとっくみあいの大喧嘩!もう次を観るしかないだろう、と言うような怒涛の展開だった。
41歳の女たちはそれぞれに、それぞれの人生を生きている。詩文は子連れのバツイチで実家の古本屋に出戻り。認知症気味の父親と店番をして地味に暮らし、ボクサーの若い恋人との激しいセックスの最中にだけ生きる喜びを感じる刹那的な人生。戸倉美波の彼である河野圭史を、寝取ったという前科を持つ「魔性の女」。
ネリは優秀な外科医で大病病院の外科部長を勤めるバリバリのキャリアウーマン。だが仕事のために全てを犠牲にしてきたため、41になってもほとんど処女で、仕事だけが生きがいと言う人生。自分の殺伐とした毎日に、疑問と焦りを感じている。時々衝動的に部下の男を自宅に引っ張り込むが、うまく行った例しなし。
真喜子は大きな仏壇屋の一人娘で、婿をもらって稼業を継ぎ、今は気楽な専業主婦。二人の子供にも恵まれ家庭は円満で、一見女の幸せの王道のような人生。そのせいで世間知らずになり、痛い行動をとってネリや詩文に疎ましがられている。家庭での自分の立ち位置を常に確認しないと気がすまない。平和で暇でお金もあって、だからこそ空虚な毎日を、どうやって輝かせようかいつももがいている。好きな男と一緒に死ねた美波が、うらやましくて仕方がない。
美波については詳しく描かれていないが、おそらくエリートと結婚して子供にも恵まれたものの、あまり幸せな結婚生活ではなかったのだろう。夫の赴任先のバンクーバーでかつての恋人圭史と偶然の再会を果たし、不倫の恋にのめり込む。結局逢瀬の最中に事故に遭い、圭史と一緒に死亡。41年の人生が終わる。
美波の死をきっかけに残りの3人が23年ぶりの再会を果たし、それぞれの人生の歯車が微妙に狂って行く、という筋立てらしい。とくに大事件が起こるわけでもないのだが、主人公の女たちの描写がリアルで面白い。永作博美の魔性の女ぶりは板に付いている。地味で化粧けもないのに、何となく男心をそそる雰囲気を持っている。
年齢不詳の童顔とドスの利いた低い声とのギャップが、独特の色気をかもし出しているのかも知れない。ちなみに詩文の娘も魔性の女と呼ばれているが、こちらは魔性と呼ぶには健康的過ぎる。
真喜子役の寺島しのぶ、実年齢は4人のうちでは一番若いはずなのに、一番老けて見えるのは何故か。いつもキャンキャン高い声で吠えている、ヒステリックでうっとおしいタイプの主婦役を好演している。実際はお嬢さんなのに、なんでこんな所帯臭い役が似合うのか。寺島しのぶって、素顔なのに「キャッツ」のメイクをしているように見えるのは私だけか。
寺島とは反対に高島礼子、4人の中では最年長で確か45くらいのはずなのに、若い!全く遜色がない。一番美人だと思う。この人セリフ回しが一本調子なのだが、今回はそれが女医という役柄に何となくはまって、いい感じを出している。
現在第4話まで放映済みで、前回は、真喜子が息子の家庭教師に誘惑されて落ちそうになり、詩文の男である若いボクサーとネリが、どうやらできてしまいそうな雰囲気の場面で終わった。次週が楽しみで仕方がない。一体どんな修羅場が展開するのか。(^^ゞ
このドラマにはまってる人、いますか?