従妹の5歳の息子、瑛太くんは最近児童カウンセリングを受けた。保育園の保母さんに再三再四勧められてのことだったという。


 理由は「瑛太くんが異常行動を取るから」。異常行動って一体なんだ、とよくよく聞いてみれば、「みんなで遊んでいる時、他に興味を引くことがあると一人でそちらへ走って行ってしまう」らしいのだ。


 そんなん普通やん。(@ ̄ρ ̄@)


 5歳の子供なんだから、あちこち興味が動いて当たり前。団体行動が徹底できなくて当たり前だと思うのだが。従妹(瑛太くんの母親)も納得いかなかったらしく、保母さんに何度も質問したらしい。しかし帰って来る答えはいつも同じ。「瑛太くんは他の子と違います」。


 瑛太くん以外の子は、みんなで遊ぶ時は最初から最後まで一緒にいる。途中で抜けたりなんかしない。瑛太くん以外の子は、遊びの最中に他のことに気を取られたりしない・・・だから瑛太くんはおかしい、というのが保母の理屈である。


 他の子と違うからどうだと言うのだ。確かに瑛太くんは集中力に欠け、マイペースかも知れない。でもだからと言ってそれが即異常行動とされてしまうのは、あまりにも短絡的過ぎると思うのだが。


 保母さんにしてみれば、瑛太くんが医者へ行き「ナントカ症候群」とでも言うような病名がつけばある意味安心するのかもしれない。ああ、あの子は普通と違うんだ、だからそのつもりで対応しなければならないんだと。そうやってレッテルを貼ることで、自分たちが瑛太くんに抱く違和感の答えをみつけるつもりなのだろうか。私から見るとまったく無意味な行為に見える。


 瑛太くんのような子は一昔前なら異常でもなんでもなかった。ただちょっと落ち着きがないだけで、十分、集団生活に溶け込み得るとみなされ、何ら特別な対応は必要なかったように思われる。仮に瑛太くんの行動が、園の集団生活を乱して困ると言うなら、遠慮なく叱れば良いのだ。いくら言って聞かせても本人が態度を改めない、または言われていることが理解できない様子なら、その時初めて母親と面談すれば良いと思う。(尤も、保育園なんて元々キチキチに子供たちを管理する目的の場所じゃないんだから、遊びの時間くらい個々の子供の自由にさせても、支障はないだろうに)


 ちょっと他の子と毛色の違う子にレッテルを貼って、他の子と区別したがるのは最近の傾向かも知れない。それをやってどういう利点があるのかは不明だが。とにかく、保母は瑛太くんの気まぐれな行動に意味を見出し、「ナントカカントカ児」という名前をつけて、他の「普通の子」と区別するのだろうか。


 アホらし。┐( ̄ヘ ̄)┌


 瑛太くんが異常児だったら、幼稚園時代1年間一言もしゃべらず、他の園児とのコミュニケーションを一切拒否して一人遊びを続けたこの私はどうなる?きっと今なら問題児扱いだろう。しかし、当時は一度もそんな風に言われたことはなく、担任の先生は友達を作れない私のために、いつも付きっきりで相手をしてくれた。だから私はなんとか園での生活を続けられたのだ。2年目以降には徐々に幼稚園にも慣れ、友達もできた。私を問題児扱いせず、ただ「ものすごくおとなしい子」として相応の対応をしてくれた、先生のおかげである。


 レッテルを貼ることは色眼鏡で見ることに繋がる。全ての5歳児が、マニュアル通りの行動をするとは限らない。そんなことは常識だと思っていたが、最近は違うらしい。


 瑛太くんは(当たり前だが)何の異常も見当たらなかった。保育園はまた「他の病院へ行って下さい」とでも言うのだろうか。