ある日のテレホン人生相談から。
相談者は39歳男性。3年前に結婚したが、37歳妻との間がしっくり行かず、悩んでいると言う。妻はバツイチで、二人は結婚相談所で知り合った。妻は最初は子供を持ってもいいと言っていたのだが、結婚半年後急に態度が変わり、一転して子供はいらないと言い出した。その頃から夫婦生活も拒みだし、以降セックスレス。あまり会話もなく、何のために一緒にいるのか分からず、最近は離婚も考えていると言う。
男性は離婚して、『より良い結婚』つまり、妻とちゃんとセックスできて子供も持てる結婚をしたいのだそうだ。もう来年40になるからと。しかし今一つ踏ん切りがつかず、相談したいと言う。
パーソナリティーの加藤諦三と回答者大原恵子の共通した意見。『あなた、もう少し真剣に生きたら?』
いい年だからと結婚相談所に相手を見つけてもらい、深い考えもなく結婚。何年か経ってあまり楽しくないし子供もできないから、離婚したい。そして40までに子供を持ち、いわゆる『普通の』家庭を持ちたい…でも相手を一からみつけるのも億劫だし、どうしたらいいか分からない…なるほどこの男性には、はっきりした自分の意志と言うものがない。無気力に流されて生きてきたら、いつのまにかこうなっていた、という感じだ。
加藤氏と大原氏も指摘していたが、きっと男性の妻は夫のそんな『ダルさ』に嫌気が差したのかも知れない。とはいえ彼女もバツイチでそうそう次の相手が見つかる保証もないし、仕事もしてないしで、ダルい結婚生活でも稼ぎ手がいるだけマシと、100%打算で結婚生活を続けているのだろう。とりあえず3食昼寝付きの生活は確保できるのだから、魅力に乏しい男でも「同居人」と割り切れば我慢できないことはないのかも知れない。女は好きでもない男とセックスはしたくないものだ。
まぁ、お互いどっちもどっちだと思うのだが。この夫婦の間に流れるなんとも言えないよどんだ空気を想像すると、気が滅入って来る。片方は相手を金づると思い、もう片方は相手をおさんどんだと思っている、結婚と言う体裁だけを取った、お寒い共同生活。愛だとか、お互いを思いやる気持ちだとかは微塵もない。二人ともまだ30代で若いのに、ここまで人生諦めきってていいのか。
大原恵子氏曰く、「年を取ったらねぇ、『愛』しかないのよ!お互い支えあって生きようなんてのはキレイ事でね、『愛』が無かったら年取った夫婦なんてとてもやっていけないのよ!」これは確かに至言だと思う。60も70も過ぎておじいさんとおばあさんになった時、一緒にいる動機は相手の存在そのものへの愛おしさかも知れない。男は金を稼げなくなる。女は容色衰え、家事もできなくなるかも知れない。それでも一緒に居たいという強い思いがなければ、結婚生活は老人の髪と同じように灰色だろう。
件の男性への最終アドバイスは・・・「とにかく今夜奥さんと話し合ってみたら?『僕たちちょっとおかしいよね』って。まず二人の関係を見直すんです。全てはそれからですよ」
男性は妻と話し合ったのだろうか・・・?