episode 6
23歳。大規模合コンで知り合ったY君。二つ年上。最初私は他の人といい雰囲気だったのだが、後でY君と話した時「こっちの方がいい」と思って乗り換えた(笑)Y君もそう思ってくれてたらしい。最初のデートは東山動物園。二人ともほとんど黙っている時が無いくらいずっと喋り続け、笑い転げた。ずっとこの関係が続くように祈って、ボートには乗らなかった。(注:東山動物園にある池のボートにカップルが乗ると別れる、というジンクスが名古屋にはある)車が好きでフィアットアウトビアンキというマニアックな車に乗っていた。中古のオンボロで、走るとガタガタ言うのだが、不思議と私は車酔いしなかった。彼といると本当に楽しかったからだと思う。そのまま行けばよかったのだが、私に他に好きな人ができてしまい、終わった。私が悪いのだ。
Y君はガテン系のネアカタイプ。野茂英雄に似ていた。ヘビースモーカーで、吸っていた煙草はラッキーストライク。自動車整備工で、キャリアアップしたくて会社を辞めて、しばらくブラブラしていた。一緒に自動二輪の限定解除もしたくて教習所に通っていたのだが、そちらも、転職もうまく行かず、段々焦りだしていた。思えば、その頃から気まずい空気が流れ始めたのだと思う。デートしても会話が無くなり、会う回数も減った。そのくせ体だけは毎回求めて来るから、私の方が嫌気が差してきたのだ。気持ちにゆとりが無いと上手く行くものも行かなくなる、と学んだ恋だった。
episode 7
24歳。職場の上司で4つ年上、血液型B型のTさん。Y君との間が気まずくなった時にそういうことになってしまい、悩んだ挙句Y君を振ってTさんに行った。一つ問題は、Tさんが妻子持ちだったことだ。男女の仲になる前から色々なことに相談に乗ってくれた人だった。Y君のことも、Mさんとのこともだ。特にMさんのことは職場内恋愛だから怒られるかと思ったがそんなことはなく、私目線で意見を言ってくれ、とても心が救われた。そんな訳で以前から少し気になってはいたのだ。しかし結婚している人だし、職場の上司だしなぁ・・・と思って躊躇していた。付き合うきっかけになったのは、Tさんが「一緒にテニスでもするか」と誘って来たことだ。昼間ならいいかと思ってお付き合いしたのだが、なし崩しに夜まで一緒にいてしまった。Tさんも私のことを好きだったと告白され、驚いた。しかし自分は既婚だからと、ずっと抑えていたらしいのだ。Tさんとの付き合いはおよそ1年。休みを合わせるのが大変で、なかなかデ^トできなかった。会社で会う時の「上司」の顔と、一緒にいる時の「恋人」の顔のギャップがすごくて、そこがたまらなかった。体の相性がやたら良く、初めてセックスのよさを教えてくれたのもTさんだった。不倫の常として、幸せな時期は長く続かない。やがてTさんが、私と付き合うためにクリアしなければならない色んなことをめんどくさく感じるようになり、別れを告げられた。身を切られるような、辛い別れだった。しばらくは喪失感が続いた。別れた翌日から上司と部下として職場で顔を合わさねばならず、涙を必死でこらえて仕事をしたのを今でも覚えている。
童顔だがおっさんくさいという不思議な人。結婚が早かったのでその分落ち着いていたのかも知れない。酒豪でヘビースモーカー。煙草の吸いすぎで始終変な咳をして、医者に禁煙を勧められているのに一向に辞めようとしなかった。私もTさんに何とか煙草を辞めさせようと頑張ったのだが、ムダだった。案外独占欲が強く(既婚者のくせに)嫉妬深かった。社員旅行で温泉に行った時、ホテルのパブでたまたま一緒になった他の会社の団体があったのだが、そこの男性社員の一人が私に話しかけてきたことがあった。それが面白くなかったらしく、後から責められた。私も納得行かなかったので喧嘩になった。そうしたら「ごめん。でも俺だけの夏ばこでいて欲しいんだ」と子犬のような目をして言われた。その言葉に当時の私はきゅんとなったのだが、今考えると随分身勝手なセリフだなぁ。
好きで好きで仕方がなかった人。風の噂で離婚したらしいと聞いた。今頃どうしているだろうか、気になる。
episode 8
24歳。アルバイトでスナック嬢をしていた時のお客さん、Hさん。9歳年上。Tさんと付き合っていた時、彼と半同棲するために一人暮らしをしようと思って、お金を貯めるためスナックでバイトをしていたのだが、目論見に反してTさんとダメになってしまった。それでも惰性でバイトは続けていた。Hさんと出会ったのはそんな時だった。向こうも職場の若い女の子と不倫していて、終わったばかりだったので、お互い傷を舐め合うように、男女の仲になった。私もHさんも寂しかったのだと思う。お互いのことを本気で想っていた訳では無かったのだ。そのことにどちらともなく気づき、終わりになった。別れを告げたのは私の方。今の夫と知り合った(その時はまだ付き合ってはいなかったのだが)時点で、終わりにしようと決め、そう告げた。Hさんは「これからは友達として会おう」などと往生際の悪いことを言って来た(笑)。「友達」になんてなれるはずないと分かっていた私は、きっぱり断った。その選択は間違いではなかったと確信している。
背が高く、ちょっと知的なイケメン。(実際はあんまり知的ではなかった 笑)一見すると「かっこいいパパ」。実際年より若く見えたし、お父さん連中の中ではかなりイケてる方だと思う。付き合っている時、話題はほとんど「前の彼女の話」と「Tさんの話」。本当に傷舐め合うだけの関係だったな・・・(苦笑) ま、そういう恋もアリってことで。
以上、私の結婚する前までの男遍歴でした(笑)一応「好きだった」と言える人たちだけ挙げてみた。上記の他に、紹介されて付き合ってみたけど全然ダメだった人、いいなと思ってデートしたら向こうが既婚者だってことを隠していて、そのせいで気持ちが冷めてしまった人、どこがどう気に入らないのか全然分からず、むしろいい人だったのにどうしても好きになれなくて別れた人など、まだまだある。名前忘れたけど(爆)
こうして列挙してみると、けっこう色んな人と付き合ってるなー。気まずい別れ方をしてしまった人も、すったもんだあった人もいるのだが、付き合っている時は大好きで、幸せだった。妊娠したことも、病気をうつされたことも、暴力を受けたりお金を騙し取られたことも無い。私の好きになった男の人たちは、皆いい人だったんだと思う。
楽しかったなぁ。