旅行二日目、高山に移動するべく下呂駅で電車を待っていた時、突然私の携帯が鳴った。


 見ると、「非通知設定」と出ている。普段なら警戒して出なかっただろうが、旅行中は神経が大雑把になっているのか、深い考えもなく通話ボタンを押してしまった。



もしもし。


もしもし?ひとみ?


いえ、違いますよ。


 どうやら間違い電話のようだ。切ろうとすると、


ねえ!今ちょっといい?


は?


今話せる?


え?これ間違い電話ですよね?


うん。だから時間ある?ちょっと話さない?


間違い電話だから別に(話さなくても)いいでしょう。


 素っ気なく言って切った。




 一体誰なんだオマエ。( ̄Д ̄;;




 横にいる夫が、「そんなんよくある手口だよ」と言った。間違い電話の振りして、ナンパしてくる輩がいるのか。適当に番号を押して、出た相手が女で、気に入ったらナンパ開始か。ナンパったって携帯電話の向こうの相手が、日本のどこにいるのかも分からないのに。仮に意気投合したところで、相手が500キロも離れた所にいたらどうするのだ。




 どれだけ暇なんだか。




 しかし、見知らぬ相手から突然電話がかかってくると言うのはけっこう気味悪い。実は私の携帯番号は、下二桁が同じ数字なのだ。当て推量しやすい番号なのかも知れない。そうは言っても、一部の奇特な人々のために番号を変えるのもシャクだから、これからナンパ電話は即切りで対応することにする。


 それにしても、色んな人がいるなぁ・・・