兼良陸の母が守りたかったものは何なのか。


 多分、淡々と過ぎて行く日常。警視庁キャリアの妻としてのステイタス。人から羨ましがられるセレブな生活。息子の「優等生的」イメージ。そのために息子を法廷に引っ張り出し、虚偽の証言をさせた・・・。



 万死に値する罪だ。



 雨木副校長の守りたかったものは何なのか。


 生徒たちの「心」?学校のイメージ?罪を犯した自分の息子?今の時点ではまだはっきりしていないが、そのために雨木が取り続けている行動は、欺瞞に満ちている。



 やはり、万死に値する罪だ。



 兼良母と雨木の共通点・・・それは現実を直視しないこと。自分の都合の良いように事実を歪めてはばからず、そのせいで誰かが傷ついても一向に気にしない。臆病で情けない、大人。いつからこの国にはこんな大人が増えてしまったのだろう?


 一方、大人以上に大人な子供もいる。


 転校を決意したポー。彼女は、学校に一切、何も、期待しなかった。自分と家族だけで、問題を解決しようとした。今更のように助けてやれなかったことを詫びる加地に対しても、思いやりを見せる。


妄想はまだ続いてるんだよ・・・20年後、あたしはお店をやってて、そこに加地先生が来るの。あたしは、「アンタまだ教師やってたの」って言うの。「向いてないのに、よく頑張ったね・・・って」


 教師をやめようか、などど寝言を言う加地に向かって、「やめなくていいよ」と慰め、励ます。ポー様、大人の女だ・・・。去り際もかっこよく、加地など完全に位負けしている。14や15なんて、実際もう大人なのかも知れない。変に子供扱いして「守ったり」せず、大人に対するように誠実に接するべきだと思う。嘘やごまかしなど一切無く。



思い浮かべてみて・・・彼女がいつか着るはずだったセーターの形を。いつか食べるはずだったセーターの甘さを。いつか知るはずだった恋を、いつか見るはずだった夢を。それらは永遠に失われてしまったのよ・・・だから、誰かが覚えてなきゃいけないの。あなたは彼女の分まで生きなきゃならないのよ!あなたがそうするって言うなら・・・そこに私もいるわ。



 次のいじめのターゲットに決定したことが分かり、「僕はもうおしまいだ」と泣き言を言う兼良陸への、厳しくも優しい珠子の言葉。子供たちはこういう言葉を待っているのだと思う。(兼良はやはり、いじめられるようになった。最近の子供ってなんて残酷なんだろう。しかし兼良には戦ってもらいたい)


 あと2週ほどで最終回だと思う。物語はいよいよ佳境に入って来た。次回、喜里丘中の教師が副校長に反旗を翻す。そして、雨木の息子がどうやらキーパーソンになりそうだ。



 次回も見逃せない!о(ж>▽<)y ☆