今いちばんはまってるドラマがこれ。何気なく第1話を見て衝撃を受け、第2話で号泣、第3話で驚愕、で第4話で衝撃&号泣。目が離せない、私にとってはジェットコースタードラマだ。重くて暗い内容で、見終わったあと必ずやりきれない気持ちになるのだが。
あらすじは、ざっとこんな感じ。とある公立中学に臨時教師として赴任してきた加地耕平( 伊藤淳史)。2年の担任を任されたが、生徒たちの様子はどこか不自然。クラスの中で浮いている感じの藍沢明日香(志田未来)という生徒を気にかける。明日香には両親が無く、施設育ちだと言う。
一方もう一人の主人公、積木珠子(菅野美穂)は敏腕弁護士。大手弁護士事務所に所属、婚約者もいる。珠子と明日香の意外な接点…珠子は明日香の義理の母親だった。昔、結婚していた男の連れ子が明日香だったのだ。
ある時中学校で生徒同士の乱闘事件が起こる。学校中がそれに巻き込まれ、大混乱の最中、明日香が教室の窓から転落する。重態となった明日香は、後に死亡する。事故ではないかというのが大方の見解だったが、加地だけは、いじめによる自殺ではないかと疑う。明日香の死亡後発見された鞄の中に、ひどい言葉で落書きされた教科書がみつかったからだ。教科書には、『死ね』と書かれていた。
鞄を学校側に提出し、同時に珠子にも相談を持ちかける加地。珠子は、学校側はいじめの事実を認めないだろうと言う。そんなことあるはずないと加地は反論するが、学校側は証拠の教科書を隠蔽した・・・。珠子は、誰にも分かってもらえなかった明日香の魂のため、学校側を提訴することを決意する。加地も、担任という立場から、真実を明らかにしようとするのだが・・・。
舞台となる学校と弁護士事務所が、いかにも現代らしく殺伐として、うすら寒い雰囲気。弁護士事務所は営利至上主義だし、学校は生徒も教師も無気力でどこか病んでいる感じ。出だしから、明るいドラマではないことが思いっきり窺える。伊藤淳史演じる所の加地先生は新米の、世間知らずの熱血教師。金八先生に憧れて教師になったと公言する所など、いかにもイタい。「生徒の心に響く言葉を伝えられる教師になりたい」という理想が、やる気のない学校のムードの中で空回りしている。珠子は優秀な弁護士で超リアリストの野心家。自分を慕って訪ねて来た明日香に対しても邪険にする。一見正反対のこの二人が、明日香の死をきっかけにして志を同じくし、真実を求めて闘う、という展開になりそうなのだが・・・。
毎回、見終わった後にどうしようもない無力感に襲われる。加地や珠子の努力が、報われるかと思いきや、思わぬ横槍が入るのだ。「これが現実か!」と思い知らされるような展開。正義が勝つとは限らない・・・。例えば先日放送した第4話では、珠子が明日香の実の父親を原告にしようと奔走したが、父親は若年性痴呆症にかかっており、責任能力がなくなっていた。しかし僅かに残っていた記憶と娘への愛情が、原告として法廷に立つという意思表示をさせた。珠子は男の父親を代理人に立て、提訴することを決意する。(この場面で私は号泣した(ノ_・。) )しかし、中学校の副校長・雨木(風吹ジュン)から逆に訴えられてしまい、事務所での立場が悪くなる。一方加地も、校庭で起こった画鋲ばらまき事件をきっかけに、教員の間に加地の情熱が伝わり、同僚教師たちとの関係が良くなる。が、珠子と二人きりで会っている所を同僚教師にみつかり、副校長にチクられ、「学校を訴えようとしている」と誤解され、教師たちの間で孤立させられてしまう。
第5話の展開が気になるところだが・・・恐らく、あまり明るいものではないと思う。加地と珠子に試練が降りかかるのだろう。それに二人がどう対処するのかが見ものだ。私が思うに、加地はきっと挫けてしまうと思う。熱血だが純粋バカなところがあり、海千山千の雨木に、簡単に言いくるめらてしまいそうだからだ。加地はなんだかんだ言って、日の当たる場所を歩いて来た。友達や先生に恵まれ、念願かなって教師になれたのだから。挫折という挫折は経験していないと思う。そういう人間はイザという時脆い。珠子を、裏切るような行動にこの先出るのではないか。実際この加地という人物、今までも甘ちゃん過ぎてイライラすることばかりだった。きっと最後まで信念を曲げないのは珠子のほうだと思う。一見クールで現実主義者だが、心の中は熱い。明日香の作文を読んで涙を流したのだから。何となく暗い過去も背負っていそうで、一筋縄でいかない相手との闘い方も心得ている。加地よりも遥かに腰が据わっている。
これから珠子目線で話が進むのだろうか・・・。菅野美穂はこういうちょっと癖のある役が本当にはまっている。つくづく演技の上手い女優さんなのだなぁ、と思う。伊藤淳史も、今の所電車男のイメージが強く出ているが、加地のダークな部分が出て来る(のだろうか?)のに従って、徐々に変わって行くのだろうか。基本的に上手い俳優だから、楽しみだ。(こないだ夢に出てきたし)
このドラマのテーマは、「人間の二面性」だそうだ。一見善そのものに見える人間が実は悪だったり、悪人に見えても善の部分があったり・・・優しそうで冷たい、冷たそうで優しい・・・きっと誰もが持っている心の闇の部分に焦点を当てた筋書きになっているという。今の所、展開がまったく読めないが・・・どうか最後はハッピーエンドとまではいかないまでも、どこかに救いがあるラストにして欲しい。だって話の発端に救いが無さ過ぎるから。
公式HP:わたしたちの教科書