第五夜

 

こんな夢を見た。


 「もう自分を抑えきれない」そう言って私を組み伏せたのは、なぜか俳優の伊藤淳史だった。私たちは彼の部屋に二人きりでおり、ベッドに座っていた私をいきなり押し倒しにかかったのだ、伊藤淳史が。


 まさかと思って油断していたのが間違いだった。いくら元チビノリダーでも、今は立派な成人男性なのだ。夢の中で私と伊藤は会社の先輩後輩という関係だった。もちろん、私が先輩だ。


 「私はあなたより15も年上で、夫がいる」何とかなだめすかして説得しようと、私も必死だった。しかし男の力にはかなわない。伊藤淳史は小柄だが私は更に小柄なので、押さえつけられて身動きが取れない。


 唇をふさがれて力が抜ける。伊藤は左手で私の両手をひと絡めにし、空いた方の右手で胸をまさぐり始めた。思わず体が反応してしまう。相手は伊藤淳史だというのに。


 「可愛くなってきた・・・」伊藤はそう言って更に愛撫を続ける。右手がゆっくり下がってスカートの中に入る。同時に膝で私の膝を大きく割り、固定する。私はシャレにならない状況になってきた。このままでは犯されてしまう・・・


 口をふさがれて声を出せない私は、頭を振って嫌々をするしかない。それを見た伊藤は「いいから、乱れちまえよ」と、キャラに似合わないことを言った。意外と百戦錬磨のようだ。


 それにしてもなぜ、伊藤淳史なのか?伊藤英明なら嬉しかったのに。なぜ英明でなく淳史なのか?思い当たる原因は一つしかない。木曜10時からの「わたしたちの教科書」というドラマを、私が見ているからだ。伊藤淳史が教師役で出ている。


 ところで、伊藤淳史はアツシなのか、ジュンジなのか。