6時ごろ、ソウル市庁駅前でケメコさん、ステファニーと合流した。アンドリューは残念ながら仕事である。ステファニーが、大使館の中のバーに行こうと言う。なぜ大使館の中にバーがあるのか?と聞いたら、月に2回金曜日の夜だけ、大使館関係者のために有志で開くバーがあるのだそうだ。アンドリューが大使館関係の仕事をしている関係で、ステファニーもそのバーを利用できるらしい。私たちまでいいのか、と思ったが、ちゃんと事前にカバコとケメコの名前も登録しといたから大丈夫、とのことだった。ありがたや~。
途中、ステファニーは何人もの韓国人から「ヘロー」と声をかけられていた。
よく声をかけてくるのよ。学校の宿題なんですって、外国人に英語で話しかけるのが。中には、話しかけた証拠に、写真を撮らせて欲しいっていう人もいるわ。A=´、`=)ゞ
ステファニーはうんざりしたように言った。なるほど、彼女が声をかけられるのは分かる気がする。ハリウッド女優ばりの美女なのだ。同じ声をかけるならキレイなおねえさんに、と思うのは自然な感情だろう。
大使館という所に初めて足を踏み入れたが、なるほど噂どおり、警備は厳重だった。入り口で住所氏名年齢を書かされ、規約書にサインを書かされ、ボディチェックをされた。そうして初めて真鍮製の、重い門の内側に入れるのだった。中に入ってみると、がらんとしたホールに、テーブルがひとつふたつ置いてある。即席だからこんなもんなのかと思っていると、次の部屋に、バーカウンターや立ち飲み席までしつらえた、本格的なパブが出現した。まるでロンドンのパブがそのまま引っ越したようだ。
ステファニーが私たちのために飲み物を買ってくれた。お金は?と言うと、予めプリペイドカードで支払っておいたからいらないと言う。私たちの分もいいの?と聞くと、もちろんだと答える。おごりか・・・何だか申し訳ない気がした。
悪いね。
いいのよ。はるばる会いに来てくれたんだもの。ところでカバオは元気?
全然元気ないよ。仕事が忙し過ぎて・・・
あらあら大丈夫?来れなくて残念だったわね。
周りを見回すと、ほとんどイギリス人。ちらほら韓国人。日本人はケメコさんと私だけのようだ。韓国人は大使館の職員なのだろうか・・・?流暢な英語を操っている。英語がヘタなのは、日本人。(≧▽≦)
今日ケメコと、パレスに行ったのよ・・・
私がヘギョンの家にいる間、ステファニーとケメコさんは景福宮に行ったらしい。ステファニーは、韓国人の学生の一団にあとをつけられて、大変だったという。美人もいいことばっかりではないなァ・・・( ̄Д ̄;;
実を言うと私はこの時点で、体調があまり良くなかった。ヘギョンの家を出る時、ちょっと喉が痛かったのだが、だんだんひどくなり、ついには唾を飲むと痛みが走るまでになってきた。どうやら風邪をひいたらしい・・・しかもひどくなりそうなやつ。・・・マズイ。
何か食べる?スナックを注文しましょうか?
ステファニーがそう言ってくれたが、あまり食欲が無かった。ミートパイとソーセージが運ばれて来たが・・・正直、あまり美味しそうじゃない。(-。-;)
イギリス料理って基本的にマズイのだ。例外はステファニーの手料理で、彼女が作ったものなら私はいくらでも食べるが、それ以外のモノは・・・(-"-;A 見た目どおり(?)ミートパイはどえらく不味かった。牛肉の臭みが全然消えてない上に、味も無い・・・。
体調の良い時ならなんとかいけたかも知れないが、今は完全にお手上げだ。しかしステファニーは「おいしいおいしい」と言って食べている。韓国料理はマズイと言うくせに。イギリス人の味覚って・・・よー分からん。
8時を少し回った頃、寒気を感じるようになった。鼻水も滝状態だし、どうやら私の体に限界が来たようだ。ステファニーに、済まないけど今日はこの辺で・・・と告げた。私たちは明日も会うことになっている。今日無理して明日ダメになったら、それこそ申し訳ないと思った。
分かったわ。お大事にね。明日2時にまた会いましょうね。
もう少し飲んで行くというステファニーを残し、私とケメコさんは大使館をあとにした。地下鉄でホテルに帰り、体が辛いのですぐお風呂に入ってソッコーで寝ようと思っていたのだが・・・。
そうは問屋がおろさなかった。
詳細は次回・・・