プルコギをたらふく食べてから、ヘギョンの家にもう一度戻った。もうソヨンは私を離してくれない。レストランから家まで、ず~っと手つなぎっぱなし!
(*^ー^) カバコサンカバコサン #$%&*@¥&・・・
色々韓国語で話しかけて来るのだが、さっぱり分からないので
(´∀`) うん、そうだね。そうだね。
と言って笑うしかない。
ソヨンは自分の部屋から、アルバムやらおもちゃやらをたくさんひっぱり出してきた。幼稚園の卒業アルバムを見せながら、「この子とこの子がお友達で・・・(多分こう言ってる)」と解説してくれている。
(´∀`) ソヨンちゃんはいっぱいお友達がいたんだね。
(*^ー^) ネー(はい)
(´∀`) この男の子、かっこいいねぇ。
(*^ー^) ネー、キム チョンチョル ヤ (はい、キム チョンチョルくんです)
などというたわいも無い会話をしばらく交わしていた。ソヨンは日本語が分かるが喋れない。私は韓国語がちょっとだけ分かる。ソヨンのヒアリング力と私の推測力に頼った会話だった。子供だから、複雑なことが話せないのが幸いしている。
一方ヘギョンは、「疲れた」と言って昼寝をしてしまった。彼女は、実は二人目を妊娠中なのだ。私のせいで少々無理をさせてしまったのかも知れない。
しばらくするとソヨンは、お人形で遊びたいと言い出した。未だにお人形遊びが大好きなのだ。イマドキの8歳にしては、少々幼いかも知れない。日本を出る時、私が紙で作ってやった人形がいくつかあるのだが、それを出してきて遊ぼうと言った。紙でできているものだから、とっくによれよれになって、もう捨てられていると思ったのだが、意外にも大事に持ってくれていた。ちょっと感動・・・(ノ_・。)
ヘギョンいわく、ソヨンは何かに「飽きる」ということが少ないらしい。一つおもちゃを買ってやると、いつまでもそれで遊び続けると言う。私の人形も、いつまでもお気に入りで、ずっと大切に持っているのだそうだ。いじらしくて涙が出そうだ。今時の日本の子供は、こんなに素朴ではないだろう。
二人で私の人形に、「さくら」だの「ふじこ」だのと、日本風の名前をつけて遊んだ。不思議なもので私の日本語をしばらく聞いただけで、ソヨンは日本語をだんだん思い出してきたらしい。「この子の名前は?」などど、だんだん日本語での質問が増えて来る。子供の言語習得能力って、本当にすごい。
5時ちょっと前に、私の携帯が鳴った。ケメコさんからだった。6時ごろ、合流することになっていたからだ。電話で話す私を、ソヨンは不安そうに見つめている。たった今まで楽しく遊んでいたのに、もう帰っちゃうの?とでも言いたげだ。急に「大人の世界に戻った」私に、びっくりしている。大人は時々、子供に残酷なことをすると思う・・・。
ソヨンが、ついに泣き出した。私の服の袖を掴んで、「カジマ」と言っている。韓国語で「行かないで」という意味だ。それでも私は行かないわけにはいかない。ソヨンの頭をなでて、「ミアネ(ごめんね)」と言うしかない。
。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。 カジマカジマカジマ~
大泣きしてしがみつくソヨンを、後ろ髪を引かれる思いで引き離し、私は別れを告げた。
。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。 シロ!シロ! カジマ~ (やだやだ 行かないで~)
ヘギョンとソヨンはマンションのエントランスまで見送りに出てくれたが、涙でぐしゃぐしゃになったソヨンの顔をこれ以上見ているのが辛くて、私はさっとタクシーに乗った。去年来た時も、ソヨンは大泣きした。その前もそうだった。来年はどうだろう・・・?やっぱり泣いてくれるだろうか?泣いて欲しいような、欲しくないような、複雑な気分だった。
その夜、もう一度電話をした。「ソヨン、あれから1時間泣いたんです・・・」ヘギョンが言った。「ソヨンちゃんに代わってくれる?」と言うと、ソヨンが電話口に出てきた。
(ノ_・。) ソヨナ ミアネ~ 来年もまた会おうね。
(*^ー^) ネー タウムド マンナヨ~ (はい 来年も会いましょう~)
うん、きっとまた来年も来るからね・・・。