3月29日から4月1日まで韓国へ行って来た。7度めの訪韓である。我ながら行き過ぎだ。もはや第二の故郷と言っても過言ではない。


 今回の道連れは夫ではなく、ちょっと年上の友人、ケメコさん(仮名)。例のアンドリューとステファニーの共通の友人でもある。この旅行は去年から2年越しの計画だった。ケメコさんは前々からソウルのアンドリューたちに一度会いに行きたいと言っており、私を誘っていたのだが、日程が合わない云々と言っているうちに、去年は私がさっさと夫と行ってしまったのだ。


 29日の午後、仁川国際空港に到着。朝から空港行きの電車に乗り遅れたりと、けっこうトラブルもあったのだが、何とか無事韓国に着けた。ガイドと、ツアーの他のメンバーと共にリムジンバスに乗り、ソウルへ。仁川はソウルから50キロほど離れたところにある。


 バスの中には私たちを含め、4組12人ほどの客が乗っていたのだが、その中にどうにも気になる家族があった。私たちの席の通路をはさんだ向かい側に、大人二人、子供二人で陣取っているのだが、どうも普通の親子連れに見えないのだ。


 まず、小学6年くらいの女の子と3年生くらいの男の子。その二人が前後で窓際に座り、それぞれとなりに大人がいる。男の子の隣には、お母さんらしき人。ツンとしたお水系の美人で、年の頃なら30代後半。モデルの香里奈を老けさせた感じ。一方女の子の隣に座っているのは、20代半ばとおぼしき男性。茶髪のイマドキ風ボサボサ髪、Gジャンにピアス、不精ヒゲの、絵に描いたような「イマドキ君」だ。


 女性は二人の子供の母親と言っても何ら不自然ではないが・・・男性は、若過ぎる。しかし男の子の方は、男性に瓜二つなのだ。(バツイチ子持ち女性と再婚した年下男か・・・?)ケメコさんとあーでもないこーでもないと予想し合っていたが、それにしても男性が若過ぎる。男の子の父親になるには、16~7で結婚していなくてはならない。


 後になって、新たなメンバーが判明した。私たちの真後ろの席に座っていた中年男性が、どうやら一行の一人らしいのだ。角刈りで顔は浅黒く、白いブルゾンにコットンパンツ、お洒落をしているつもりだがどこか垢抜けない、何だか風采の上がらない40男だった。さっきの派手な女性と夫婦だといってもおかしくない年まわりだが、なぜかこの男性だけ距離を置いて座っている。


 私とケメコさんは興味深々で観察した。バスは間もなく韓国料理店に着いた。夕食が一回、付いているツアーだったからだ。私たちは地下の広間に通され、長テーブルに全員で腰掛けた。たまたま件の家族が、私たちのすぐ隣にいた。私とケメコさんは向かい合わせで座っていたので、ケメコさんの隣にはお母さんらしき女性、その奥の席二つには子供たちが座った。こちら側には、私の隣に40男、そして何故か一つ空けて若い男性が座っていた。食事の間、子供たちはしきりに「ママ、ママ」と話しかけていたが、男性のどちらにも「パパ」とは呼びかけず、更に男性同士、一言も言葉を交わさなかった・・・。


 食事が終わってバスに戻ってからも、相変わらず席順は同じで、しかもよく見ると40男は他のメンバーの誰ともコミュニケーションを取っていないのだ。確かに一緒に行動していたから同じ仲間なのだろうが、それにしてもよそよそしい。他の4人は和気藹々と、談笑しているというのに。


 私とケメコさんは、「一体あの人たちどういう間柄なんだろうね?」「さぁ・・・」と話し合った。やがてバスは各ホテルに、乗客たちを次々と降ろしていった。私たちとあの家族(?)のホテルは別々だったようで、彼らは先に降りて行った。


 それにしても不思議な一行だ。家族なのか、何なのか。私とケメコさんの興味は尽きなかったが、結局最後まで正体は分からずじまいだった・・・。


化粧惑星 香里奈 画像 cm

香里奈  ↑