岩手の東海新報社のコラム、世迷言の論評が良かった。本質を捉えた上で文章の展開をしている。

宮城の河北新報とは雲泥の出来映えだ。



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☆★☆★2006年12月17日付

 改正教育基本法と防衛省昇格関連法案が成立した。世論調査で支持率が五割を切った安倍内閣だが、小泉内閣でもできなかった重要法案をまず二つもクリアし、着実に加点しているということは外柔内剛、なかなかしたたかな首相の一面がうかがわれる▼両法案ともに問題ありとしている大新聞の論調を見ると、例によってあれこれ心配しているが、日本国民を骨抜きにして二度と足腰が立たぬようにするという、アメリカの占領政策とここで訣別し、その呪縛とくびきから解き放たれる一歩がようやく始まろうとしているのだから、ここは同慶としたい▼教育基本法の改正に民主党は反対したが、愛国心に関してはむしろ民主党が対案として発表した改正案の方がもっと踏み込んでいて、自民党内には政府案より好ましいという意見が強かったほど。だから、今回の反対は野党協力にヒビを入れないための戦術のように思える。右から左まで同舟している同党内には、改正支持派がいないはずがない▼防衛庁から省への昇格には同党も賛成したが、これにも党内左派から反対があったことは想像にかたくない。だが、小沢代表自身もかつては「普通の国」を目指すことを標榜していただけに、根底にある「譲れぬ一線」が浮上してきたのではなかったか。普通の国なら防衛をゆるがせにするなど考えられないからである▼同党は教育基本法の改正反対に野党共闘で臨んだが、審議拒否という禁じ手を使って非難を浴びた。これは真剣に政権党を目指すならやがて天につばすることになる愚策である▼次の参院選を標的にして対立軸を鮮明にすることはいい。だが、責任政党として将来の日本を考えるとき、視軸がぐらぐらしていては大局を見失う。