飛田被告
辞職後に記者会見する飛田被告=福島県庁



2004年の福島県知事選をめぐる買収事件では、知事時代の佐藤栄佐久被告(67)=収賄罪で起訴=を支えた支援者8人が立件された。起訴された県経済界の重鎮や元秘書の県議、「地区担当」の私設秘書らは、実弟の祐二被告(63)を通じ、建設業界から流れた裏金を回し合った。佐藤県政を支えた裏方の実相を赤裸々にした買収事件の起訴は、佐藤ファミリーの終えんを印象づけた。

 坪井孚夫被告(76)は県商工会議所連合会会長を長らく務めた県経済界の大物。18年前に前知事が初当選した時から支援していた。坪井被告は「不徳の致すところ。不注意な行為で多くの関係者に迷惑をかけた」と語った。

 坪井被告の腹心の石油卸・小売り会社会長倉島光一被告(69)も、前知事とは青年会議所(JC)時代から30年来の友人。「(買収の)起訴事実は認めるが、誰に裏金を渡したかは言えない」と話し、金の行き先は不明のままだ。

 この2人と祐二被告以外の5人は前知事の私設秘書を務めた。飛田新一被告(49)は自民党県議になった後も、知事選では秘書同様に動いた。党県連内でも前知事や祐二被告の意を受けて動いたとされる。談合事件で起訴された会社社長辻政雄被告(60)も含め「地区担当」と称して県内を分担し、公共工事の口利きや選挙運動の実動部隊として暗躍した。

 馬場幸蔵被告(53)は栄佐久被告の地元郡山市駐在の現役私設秘書。残る4人は栄佐久被告が参院議員時代の地区担当で、飛田被告が県南、佐藤和也被告(60)が県北、大野敦弘被告(51)が相双、日下健一被告(58)が会津の各地区を担当した。辻被告も一時、いわき地区担当だった。

 5人は04年知事選で栄佐久陣営が県内約20カ所に設けた選挙事務所に運動資金を提供する役回りを担ったという。

 飛田被告は7月の取材で、元地区担当らを「知事選の時に手伝いに来る人」と説明。元地区担当らの姿は栄佐久被告の後援会の会合などでも頻繁に目撃された。

 佐藤和也被告は栄佐久被告の親族。祐二被告が経営していた郡山三東スーツ(本宮町)は、和也被告ら親族の所有地を購入して本社移転するなど、前知事兄弟と密接な関係にあった。

 馬場被告は、栄佐久被告の県政について「体質をクリーンに切り替えた」と評価していた。

◎「潔白」表明が一転 県議会に衝撃、解散論も

 2004年の福島県知事選をめぐる公選法違反で自民党の飛田新一県議(49)が起訴され、談合・汚職事件で揺れ続けた県政界に再び衝撃が走った。各会派が行った聞き取り調査を基に、全員の「潔白」を表明していた県議会の渡辺敬夫議長は「事実に反することになって遺憾。もっと事実確認に慎重を期すべきだった」と厳しい表情で話した。

 渡辺議長は飛田被告の辞職を許可後、「公選法違反は県民の信頼を裏切る行為。議会を代表しておわびを申し上げる」と陳謝した。「解散論」が一部にくすぶる県議会は11月定例会が29日開会する。渡辺議長は「県政は停滞が許されない。災害関連で大きい補正予算も組まれており、しっかりやりたい」と粛々と運営に当たる考えを示した。

 事件を受けた出直し知事選で推薦候補が大敗したショックが残る自民党県連。所属県議が起訴され、辞職する事態に「誠に遺憾。議員個々の問題と言いながら厳粛に受け止め、刷新を通じ県民の負託に応えたい」との談話を幹部が読み上げた。

 04年の知事選当時の同党県連幹事長で、佐藤栄佐久前知事の総合選対幹事長を務めた原正夫郡山市長は「驚いている。残念だ。幹事長の立場で(買収の事実を)知らなかったことに責任を感じる」と話した。

 佐藤雄平知事は「詳細はよく分からないが、事実だとすれば本当に残念。県議会には二度と起きないように対策をお願いしたい」と述べた。

◎飛田県議が辞職 起訴事実認否は明らかにせず

 公選法違反(被買収)の罪で起訴され、県議を辞職した飛田新一被告(49)は県庁で記者会見し「公職にある者として起訴を重く受け止め、直ちに辞職を決意した」と陳謝した。起訴事実については「詳しく承知していない。公判の中で明らかにしていただくという立場だ」と認否を明らかにしなかった。

 飛田被告は硬い表情ながら淡々と質問に答え、検察当局による事情聴取が6回にわたったことを明らかにした。現金の授受に絡んでは「金品を提供され、選挙活動をよろしく言われる対象ではなかった」との認識を説明。「前知事の当選に力を尽くすのが当然の立場だった。自分が担う役割を果たしてきたつもりだ」と述べるにとどまった。

 起訴前の取材には「佐藤祐二被告から現金を受け取った記憶はない」と疑惑を否定していた。

2006年11月29日水曜日



不謹慎ながら・・・ビンゴでしたな。

社長・・・逮捕されてしまいましたな。