◇ダム工事で便宜、謝礼
福島県発注工事を巡る汚職事件で、坂本晃一・元県建設技術センター理事長(65)=処分保留で釈放=が県土木部長時に、前知事実弟から約300万円を受け取っていたことが分かった。00年8月入札の木戸ダム(楢葉町)工事で、業者側に便宜を図った謝礼とみられる。既に公訴時効(収賄側は5年)が成立しているが、一連の贈収賄や談合に、県トップから幹部までが幅広く手を染めていた実態が判明した。
東京地検特捜部は前知事の佐藤栄佐久(67)=保釈保証金2000万円で保釈▽実弟で衣料メーカー「郡山三東スーツ」元会長の佐藤祐二(63)両容疑者を13日、収賄罪で起訴し、わいろ額を約1億7000万円と認定した。2人は起訴事実を認め、前知事は「弟がやったことなら責任を取らないと駄目だろう。断腸の思いだ」と話しているという。
保釈後、佐藤前知事は「県民の皆様、ご支援していただいた皆様にご迷惑、ご心配をお掛けし深くおわび申し上げます。事件の真相につきましては裁判で明らかになると思います」と弁護人を通じてコメントした。
起訴状によると、両被告は共謀。木戸ダム工事を共同企業体で落札した前田建設工業に便宜を図った謝礼と知りながら、寺島一雄・同社元副会長(74)の指示を受けた水谷建設(三重県桑名市)元会長、水谷功被告(61)=法人税法違反で起訴=に02年8~9月、時価8億円のスーツ社の旧本社跡地を約9億7000万円で買い取らせ、差額の約1億7000万円をわいろとして受領した。特捜部は9億7000万円の土地取引全体をわいろとして逮捕したが、その後、祐二被告の供述などから約1億7000万円を不当利得と認定していた。
一方、坂本元部長は入札前、佐藤前知事から「早く発注してやれ」と指示されていたが、その前後に祐二被告から約300万円を受領していたことが新たに判明した。
毎日新聞 2006年11月14日 東京朝刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20061114ddm001040053000c.html
そんなもんでしょう。