秋田県大仙市大曲柳田の農業用水路で見つかった近くの保育園児、進藤諒介(りょうすけ)ちゃん(4)は殺害された疑いが強まり、秋田県警捜査1課と大仙署は13日、母親の無職進藤美香(31)、友人の同県大館市十二所一の地、高校非常勤用務員畠山博(43)両容疑者を殺人容疑で逮捕した。

 調べによると、進藤容疑者らは10月23日午後4時過ぎ、大仙市内に止めた車の中で、諒介ちゃんの頭や顔を殴り、口をふさぐなどして重傷を負わせたうえ、同5時過ぎ、用水路に放置して窒息死させた疑い。

 進藤容疑者は、昨年暮れから内縁の夫と同居していたが、畠山容疑者とも数年前から付き合いがあり、「子どもがうるさいのでやった」と供述しているという。

(読売新聞) - 11月13日14時9分更新

秋田4歳児死亡:2人で散歩していたのに…母親逮捕に衝撃

  いつも犬を連れ、手をつないで散歩していた母子。そんな母親が幼い子供の命を絶った--。秋田県大仙市の保育園児、進藤諒介ちゃん(4)が殺害された事件で、母親の進藤美香容疑者(31)と交際相手が逮捕された。普段はおとなしく目立たない母親。一方で、別の男性と同居しながら、畠山博容疑者(43)とも交際していた。諒介ちゃんの顔には青あざが絶えず、自宅からは毎日のように泣き声が聞こえたという。虐待の末の凶行か。県内では今春、連続児童殺害事件が起きたばかりだけに、のどかな田園地帯に衝撃が走った。【馬場直子、岡田悟】

 「おとなしく口数が少ない人。あいさつを交わす程度で、親しくつきあう人もいない」。近所の住民らは異口同音に進藤容疑者の印象を語る。

 県央の昭和町(現潟上市)に生まれた進藤容疑者は隣接する五城目町の県立高校を卒業。同町内の繊維工場などに勤めた。子供のころから一貫した周囲の印象は「目立たず地味で、友達が少ない」。高校時代、3年間担任をした元教諭でさえ「名前を聞けばなんとなくあの娘かなと思う程度」と極めて影が薄い。

 諒介ちゃんを連れて会社員と大仙市で同居を始めたのは昨年12月ごろ。他の男性との間にできた諒介ちゃんの姉は、実家の両親が引き取った。諒介ちゃんは保育園に通い始め、進藤容疑者が車で送迎していたが、他の母親とはほとんど話もしなかった。ある母親は「子供を園庭で遊ばせ、その間に母親同士仲良くなることが多いが、進藤容疑者はすぐに子供を連れて帰るので、親しい母親もいなかった」と話す。

 一方、諒介ちゃんは人見知りをしない明るい子供だった。持病があったが、近所の主婦(38)は「いつも『おはよう』と元気な声であいさつしていた。はつらつとした可愛い子で、元気に走ったりして病気には見えなかった」と話す。諒介ちゃんはいつも首を長くして進藤容疑者が迎えに来るのを待っていて、「お母さん来たよ」と保育士が呼ぶと、うれしそうに駆け寄って行ったという。保育園から帰宅後、2人で犬の散歩をしていたが、手をつないで歩く姿に近所の住民には「仲のいい親子」とも映った。

 しかし、複数の住民が、進藤容疑者が日ごろから諒介ちゃんを虐待していたと指摘する。別の園児の祖母(60)は以前、諒介ちゃんの左ほおに大きな青あざがあるのを見た。「どうしたの」と尋ねると、諒介ちゃんは「家の中で転んだ」と答えたという。他にも顔や腕、指に傷跡をよく見たという。近所に住む男性は、進藤容疑者が朝、諒介ちゃんをしかる声をよく聞いた。「諒介ちゃんが『うえーん』と泣く声を聞いて、今時のお母さんにしてはよくしかるなと思っていた」という。



畜生にも劣る。

絶対に許せない。