北朝鮮が核問題をめぐる6カ国協議に無条件で復帰することに合意した。10月9日の核実験後、特使を米、ロシアに派遣した中国や、日中韓ロを歴訪し制裁決議履行で結束を確認したライス米国務長官らの外交努力が実を結んだと言える。
だが、これで緊張が緩和されると楽観してならない。崩壊の危機にあった6カ国協議の枠組みは維持されたものの、北朝鮮に核開発を断念させる肝心の交渉面では、時計の針を1年前に戻したにすぎない。北朝鮮は空白期間を利用してミサイル発射、核実験と着々開発を進め状況は悪化している。
今、はっきりしているのは北朝鮮が対話の席には着くことだけ。北朝鮮はこれまで、再核実験と6カ国協議復帰は「米の対応次第」と制裁決議を拒否してきた。中国の説得にも応じず、国際社会挙げての制裁が実施される段階での方針転換には裏があろう。
危機感を高めた上で交渉を再開するのが北朝鮮の常用の手段。協議の再開に合意した今回の米中朝の非公式会合を提案したのは北朝鮮だった。核実験後から復帰の時機をうかがっていたと考えられる。
北朝鮮では7月の大洪水で多数の死者と大量のコメが失われた。ミサイル発射後、韓国は食糧支援を凍結。中国も厳しい姿勢に転換し、石油や食糧の供給削減や送金停止などの締め付けを強めている。
核実験により国際社会で孤立を深める北朝鮮は、国際制裁強化の流れを食い止めるには今がタイミングとみたのだろう。着席した途端、核実験凍結と引き換えに食糧支援や米に譲歩を迫ることは十分予想される。核廃棄プロセス具体化の本題に入る前に協議は空転しかねない。
米は今回、北朝鮮が復帰拒否の理由にしてきた金融制裁について作業部会設置の用意に言及した。だが、北朝鮮が核放棄の戦略的決断をしたと判断するまで、実質的な協議に応じる見込みはない。
北朝鮮は「核保有国」になっったと、強い立場で交渉に臨むに違いない。米との駆け引きでは、7日投開票の中間選挙や2年後の大統領選など、今後の米の政治動向をにらんでもいるだろう。再開後の6カ国協議は長期化が予想される。
北朝鮮は今後も硬軟の姿勢を使い分けて時間を稼ぎ、やがてはインド、パキスタンのように核武装を既成事実化させる―。そんな展開は何としても阻止しなければならない。
制裁決議により北朝鮮には、すべての核兵器と開発計画を検証可能で逆戻りできない形で放棄する義務がある。国際社会は北朝鮮が決議を完全に履行するまで経済制裁を継続すべきだ。
6カ国協議が中断した1年前に比べ、米中間の協力関係はより深まっている。冷え込んでいた日中、日韓関係も協調路線に転換した。参加国の結束と圧力が北朝鮮のもくろみをくじく武器になる。朝鮮半島非核化を平和裏に達成する6カ国協議の目標が実現するまで北朝鮮包囲網を緩められない。
2006年11月02日木曜日
何が心配かって・・・・これから冬に突入するわけですが・・・・。
飢えをしのげないとか、或いは、寒さに耐えられなくなり、餓死・凍死が多発。そんで、お人よしの馬鹿国会議員が「人道支援だあっ」って言って、無意味な食料援助などをしないことを切に望みますな。自国民を境地のどん底に陥れているのは「偉大なる領袖様」なんだから。国家運営を誤っているだけの話。