岐阜県庁の裏金問題で、棚橋晋副知事と杉江勉出納長が29日、辞任の意向を明らかにした。
2006年09月29日金曜日
裏金問題で4421人処分 岐阜県が発表
裏金問題で処分発表後、古田肇知事の訓示を聞く岐阜県職員=28日午後、岐阜県庁
約17億円に上る岐阜県庁の裏金問題で、古田肇知事は28日、職員4421人を処分すると発表した。古田知事自身も減給10分の5(12カ月)とし、裏金の返還方法や再発防止策を盛り込んだ「県政再生プログラム」を明らかにした。懲戒免職は計4人で、古田知事は「組織的な裏金問題で懲戒免職者が出たのは初めて」と述べた。
処分は県警と教職員を除いた職員の57・3%に上り、知事以下の管理職全員が対象。県は「他の自治体で起きた裏金問題に比べても最も重いレベル」と深刻さを強調。裏金を焼却するなど隠ぺい体質が際立った同県の裏金問題は大きな節目を迎えた。
県は処分を「組織的な責任」(4410人)と私的流用などの「個人責任」(11人)に分類。懲戒処分(免職、停職、減給、戒告)は1006人、訓告と厳重注意が3415人。処分の日付は、個人責任を問われた11人が28日付。組織責任については、一般職が10月12日付で、特別職は条例改正後になる。
懲戒免職の4人は、職員組合への裏金集約に直接関与した元知事公室次長の長屋栄・岐阜振興局長(58)や元組合委員長の坂上一秀・企業誘致課長(52)、約1000万円を着服したとして刑事告発された木下三千男・職員厚生課課長補佐(49)、約500万円を使い込んだ課長補佐級職員(47)。
裏金約400万円を焼いた課長級の職員(54)は諭旨免職を前提とした停職6カ月とした。
県は個人責任について、3、40人を対象に引き続き調査し、10月末までに結果を公表する方針。新たな刑事告発も検討するとしている。
古田知事は28日、県議会での報告で「県政史上かつてない規模の不祥事。歯を食いしばって信頼回復に努めたい。心よりおわび申し上げる」と述べた。
県政再生プログラムによると、返還総額は利子を含めて約19億2000万円。現職の負担分の約5億7800万円については、県職員互助会が金融機関から借り入れて10月をめどに一括返還。借入金は、現職幹部と管理職約800人で互助会に10年間かけて返済する。
再発防止策では、年間約140万件の公金支出に関する情報をインターネットで全面的に公開する。旅費と会議費についての公文書は情報公開の手続きをしないでも自由閲覧できるようにする。
また、県民の通報窓口として「県職員不正行為110番」を11月に設置。12月には職員倫理憲章も制定する。
2006年09月29日金曜日
