所信表明を前に、本会議場で各議員の発言に耳を傾ける佐藤栄佐久知事=26日午後4時35分ごろ
福島県発注の下水道工事をめぐる談合事件で、佐藤栄佐久知事は26日、同日開会した県議会9月定例会本会議の冒頭説明で実弟や元県土木部長が逮捕されたことについて「断腸の思い。県民の皆さんに心苦しく、心から申し訳なく思っている」と陳謝した。しかし、進退を含めた責任問題には依然として触れずじまい。各会派は知事の説明に納得せず、28、29の両日の代表質問などで責任を厳しく追及する方針を確認した。
本会議は、事件への対応をめぐる各会派の協議が断続的に続き、3時間半遅れで始まった。佐藤知事は「兄弟だといつも一緒に行動しているように見られがちだが、弟を県政に関与させないとの姿勢を貫いてきた」と従来の釈明を繰り返し、自らの姿勢の正しさをあらためて強調した。
その上で「談合は許されるものではなく、断固たる対応を取る」として、競争性や透明性が高い入札契約制度への改革に取り組む決意を表明。今後については「捜査の推移を見守っていきたい」と述べるにとどまった。
佐藤知事の本会議での説明に対し、県民世論の厳しさを意識する各会派から「不十分」との声が上がった。自民党は「知事の道義的責任、監督責任は免れるものでない。責任を認めるのが第一歩」として、代表質問での佐藤知事の対応次第で辞職勧告決議案提出も選択肢に含め、厳正な姿勢で臨むことを確認した。
第二会派の県民連合も「代表質問の内容によっては重大な決意で臨む」(瓜生信一郎会長)方針で一致。政治責任と進退を自ら明らかにするよう同日佐藤知事に申し入れた共産党なども足並みをそろえる構えで、「知事の責任」をめぐる駆け引きが活発化しそうだ。
2006年09月27日水曜日
