福島県発注工事をめぐる談合事件で、競売入札妨害容疑で幹部社員が東京地検特捜部に逮捕された佐藤工業(福島市)の佐藤勝三会長(66)は5日午前、福島市の福島商工会議所内で報道陣の取材に応じ、事件の責任を取り会頭を辞任する意向を示した。同会長は特捜部から同日午後に出頭するよう要請されたことも明らかにした。

 佐藤会長は「社員が逮捕され、けじめをつけるという意味でけさ、辞めることを決めた。会員の皆さまには非常に申し訳なく思っている」と話した。佐藤会長は「談合は一切知らない」と関与をあらためて否定。午前11時40分に商議所を出て、特捜部に「持ってこい」と言われたパスポートを持って東京に向かった。

 特捜部が4日夜に始めた佐藤工業本社や佐藤会長宅などの家宅捜索は5日朝にまで及んだ。

 福島市泉の同社本社の捜索は5日早朝まで続いた。空が明るみ始めた午前4時20分ごろ、裏口にトラックが横付けされ、係官数人が手渡しで押収した書類入り段ボール箱75個を次々と荷台に積み込んだ。午前4時40分ごろ、約20人の係官が数台の車に分乗して本社を出た。

 本社から100メートルほど離れた佐藤会長宅の捜索は午前2時すぎに終了。係官4人が紙袋とボストンバッグを抱え、本社に移動した。
 関係先の一つとなった福島市天神町の江花亮・元県土木部長(70)宅では、係官約10人が午前5時20分ごろまで捜索を続けた。江花元部長は捜索の途中、玄関先で「お答えすることは何もありません」とだけ報道陣に話した。

2006年09月05日火曜日