佐藤工業本社
段ボール箱を佐藤工業本社に運び込む東京地検の係官ら=5日午前0時40分ごろ、福島市泉


福島県発注の下水道工事で談合したとして、東京地検特捜部は4日夜、競売入札妨害(談合)容疑で設備会社ツヂメインテナンス・エンヂニアリング(郡山市)社長辻政雄容疑者(59)=郡山市菜根3丁目=と同県内建設最大手、佐藤工業の営業統括部長八巻恵一容疑者(47)=同県桑折町=を逮捕した。また福島市の佐藤工業本社をはじめ、同社の佐藤勝三会長(66)や同県の元土木部長(70)らの自宅を家宅捜索した。

 辻容疑者は同県の佐藤栄佐久知事の支援者で、地元談合の仕切り役とされ、逮捕容疑の工事を落札した東急建設(東京)から謝礼金を受け取っていたという。特捜部は水谷建設事件に端を発した“福島疑惑”の全容解明を目指すとみられる。

 調べによると、辻、八巻両容疑者らは2004年8月に実施された同県発注の県北流域下水道事業の指名競争入札で、東急建設と佐藤工業の建設共同企業体(JV)に落札させるため、他のJVが東急建設と佐藤工業のJVより高い価格で入札するよう談合した疑い。

 この入札には15JVが参加。東急建設と佐藤工業のJVが8億1690万円で落札した。予定価格は8億6339万4000円で、落札率は94.6%だった。

 関係者によると、県北流域下水道事業や「あぶくま高原道路」など同県発注工事で大手、準大手ゼネコンと地元建設業者は談合を繰り返し、地元業者間では佐藤工業が「幹事会社」となり、辻容疑者らが各社の受注工事を割り振るなどしたとされる。特捜部は3日、佐藤会長から任意で事情聴取している。

 “福島疑惑”で特捜部は福島県庁から発注工事などの関係資料の任意提出を受けたほか、各工事を落札したり、入札に参加したりした大手・準大手ゼネコン、同県内の建設会社数十社の幹部や担当者らから相次いで事情聴取。大半が談合を認めたという。

 また水谷建設の脱税事件の関連先として、同社と土地を売買した佐藤知事の実弟(63)経営の衣料メーカー、実弟宅なども捜索している。

◎談合への関与ない 辻容疑者一問一答

 辻政雄容疑者(59)は8月上旬、河北新報社の取材に対し、談合への関与を否定していた。一問一答は次の通り。

 ―佐藤栄佐久知事らとの関係をかたり、公共工事の受発注に関与したか。
 「そんな事実はない。知事とは就任後、一度も会っておらず、話もしていない。県庁にすら行ったことはない」

 ―水谷建設や建設業界との付き合いはあるか。
 「全くない。友人の業者から相談を受けることもあるが、(口利きなどで)言い寄ってくる業者は相手にしていない」

 ―佐藤知事との関係は。
 「青年会議所活動で知り合った。参院選から知事選まで毎回、支援者として手伝っている。一生懸命やっていたから、周囲の(知事とつながりが深いとの)印象は強いと思う」

 ―知事の私設秘書と称していたとの指摘がある。
 「違う。秘書を名乗ったことも、名刺を持ったこともない」


2006年09月05日火曜日




「知事の威光」で仕切り 福島県工事談合・辻容疑者


辻容疑者宅  

辻容疑者宅を家宅捜索する東京地検の係官ら=4日午後10時50分ごろ、郡山市菜根



佐藤勝三会長  

自宅で東京地検係官の家宅捜索を受ける佐藤工業の佐藤勝三会長(中央)=4日午後9時15分、福島市



競売入札妨害容疑で東京地検特捜部に4日逮捕された会社社長辻政雄容疑者(59)=福島県郡山市菜根3丁目=は、佐藤栄佐久知事の選挙を参院議員時代から手伝ってきた古参の支援者。知事サイドとのパイプを強調し、「知事の威光」を談合の仕切りに利用していた。

 複数の関係者によると、辻容疑者はボイラーや空調機器などの保守管理会社を経営。青年会議所の活動を通じて佐藤知事と知り合った。佐藤氏が知事就任前に立候補した1980年の参院選から選挙運動を支援し、いわき地区を担当していた。

 88年の佐藤県政誕生と前後して、辻容疑者と業者との結び付きが目立ち始めた。郡山市の建設会社幹部は「当初は知事選で佐藤知事の対立候補を支援した業者が知事サイドとの接点を求め、辻容疑者にすがるようになった」と話す。

 「知事秘書を名乗り、『仕事をやる』と業者に言って回っていたことで一時、問題になった」と知事後援会の関係者は明かす。その後も後援会との関係は完全に切れず、「知事の新年会で受付係のようなことをしていた」との証言もある。

 辻容疑者が郡山市内で経営する会社は現在も登記上は存続しているが、人の出入りはほとんどなく、営業実態はないとみられる。

 一方で「外国産高級車を乗り回し、高級ホテルのフィットネスクラブに通っている。海外旅行も頻繁」(業者)という派手な生活。その「原資」をいぶかる声は多かった。

 ある業界関係者は「辻容疑者が1人で談合を仕切ることができたとは考えづらい」と指摘。「業界にも役所にも顔が利く別の人物」の介在を示唆している。

◎夜間に捜索着手 会長驚きの表情

 水谷建設の脱税捜査から発展した福島県発注工事の談合疑惑は4日夜、東京地検の強制捜査で新展開を見せた。佐藤栄佐久知事の支援者が逮捕され、県商工会議所連合会会長を務める佐藤工業会長の自宅や元県土木部長宅の捜索は未明まで続いた。

 福島市内の佐藤工業の佐藤勝三会長宅には午後9時15分ごろ、地検係官4人が家宅捜索に入った。インターホン越しに「東京地検特捜部の事務官です」と名乗ると、佐藤会長は肌着姿のまま玄関ドアを開け、驚いた様子を見せた。係官と二言三言、言葉を交わした後、自宅に招き入れた。

 佐藤会長宅は、佐藤工業本社から約150メートルの閑静な住宅街にあり、れんが造りの2階建て。1階部分では明かりがつき、人影がカーテン越しに座ったり、立ち上がったりする様子が見られた。午後11時前には、家族の男性が車で帰宅。「何も聞いてませんから」と緊張の面持ちで家に入った。

 一方、同市の中心部近くにある元県土木部長宅でも、午後9時半前から捜索が始まった。

 周辺の中では目立つ大きな家で、玄関からは薄明かりが漏れたが、中に入った係官の様子などはうかがえない。夜遅くから始まった捜索に近所の人は気付かないのか、静寂に包まれたままの捜索が続いた。


2006年09月05日火曜日



>一方、同市の中心部近くにある元県土木部長宅でも、午後9時半前から捜索が始まった。

この方、何でも知っていますから・・・・(-。-;)



ついでに民主のW先生もあげてやれや。