水谷建設(三重県桑名市)の脱税事件を捜査している東京地検特捜部は法人税法違反容疑の調べをほぼ終え、福島県発注工事をめぐる「福島疑惑」の解明に本格的に乗り出した。特捜部は、県工事の受注状況について「仕切り役」が介在するなどして談合が常態化していたとの見方を強めている。業界関係者の聴取を突破口に、佐藤栄佐久知事周辺への利益提供や「官製談合」がなかったかを調べている。
特捜部が特に力を入れて調べているのは県北流域下水道、木戸ダム(楢葉町)、地域高規格道路「あぶくま高原道路」(事業区間矢吹町―小野町)の3工事。
今月中旬から関係者の参考人聴取を始めた県北流域下水道工事では、2004年度に工事を受注した東急建設(東京)の東北支店長=15日に自殺=がゼネコン間で談合があったことを認めた。
複数の関係者によると、佐藤知事支援者の会社社長が、この談合の「仕切り役」を務めたとされる。社長は佐藤知事の青年会議所活動の後輩で、知事の実弟(63)とも親交があり、知事とのつながりを誇示して県発注工事の口利きをしていたという。地元では「知事の私設秘書だと受け止めていた」と話す業者もいる。
このほか、前田建設工業(東京)が受注し、水谷建設が下請けに入った木戸ダム本体工事でも、前田が落札できるようにゼネコン各社が東北支店レベルで受注調整したことが判明。
県内業者で組む共同企業体(JV)が工区ごとに受注したあぶくま高原道路の主要工事では、水谷建設の多額下請けに加え、県が随意契約を乱発していたほか、競争入札の落札率も談合をうかがわせる異常な高さだったことが明らかになった。
一連の疑惑では、前田建設工業が木戸ダム受注後の2001年、子会社とともに、知事実弟経営の衣料メーカー「郡山三東スーツ」(福島県本宮町)に社有地を担保に4億円を融資。水谷建設は02―03年、社有地を9億7000万円で買い上げ、三東スーツは前田などからの借入金を返済したことも判明している。
特捜部は今後、「仕切り役」とされる社長や他の知事周辺者が県発注工事の入札に介入、建設業者などから現金を受け取っていないか、詰めの捜査を急ぐ。
同社長は今月上旬、河北新報社の取材に対し「口利きをしたことも知事秘書を名乗ったこともない。佐藤知事とは就任後、一度も会っておらず、話もしていない。知事の弟とも2、3カ月会っていない」と話した。
◎県、談合調査に及び腰 下水道工事入札を実施
水谷建設事件で発注工事に談合疑惑が浮上した福島県が、独自調査に及び腰だ。23日は、東京地検特捜部が調べている県北流域下水道整備事業で、談合情報が一部報道機関に寄せられた下水道管工事の条件付き一般競争入札の期日だったが、県は事前にマニュアル通りの業者聴取を行って談合が確認されなかったとして、予定通り実施した。
この日の入札は、シールド工法を採用した福島市の愛宕山工区。予定価格は約21億円と同事業で最高規模。ゼネコンと地元業者の3社で組む6共同企業体(JV)が参加したが、最低価格の応札が「低入札調査価格」を下回り、調査のため落札決定は持ち越された。
落札率が高い傾向が見られる同県発注工事だが、なぜか今回は異例の低額入札になった。
水谷建設事件の捜査で、県北流域下水道の2004年度工事と木戸ダム(楢葉町)本体工事で談合があったことが判明している。これについて、県は「報道されているが、談合の事実が判明したとまでは言えない」(土木部)と独自調査に消極的な姿勢を見せている。
2006年08月24日木曜日
>県は「報道されているが、談合の事実が判明したとまでは言えない」(土木部)と独自調査に消極的な姿勢を見せている。
そうりゃ消極的になりますわな。前○○部○なんぞやばいもんなぁ
(((( ;°Д°))))
