北海道根室沖でカニかご漁船がロシアの警備艇の銃撃を受け乗組員1人が死亡、拿捕(だほ)される事件が起きた。現場は北方領土・歯舞諸島の貝殻島付近で、帰属をめぐり日ロが対立する海域。銃撃・負傷事件が度々起きていたが、死者が出たのは1956年以来だ。
ロシア政府は「事件の全責任はロシア領海で犯罪行為を犯した漁船と、密漁を放置した日本政府にある」と非難する声明を出した。だが、慎重に対処すべき係争中の海域で、人を死なせた責任は免れない。再発防止に誠意を示すべきだ。
日本政府は、日本領海での事件であり「容認できない」として厳重抗議し、乗組員の早期解放と責任者の処罰を求めた。当然の要求だ。
ロシアは、問題の漁船は標識を付けずにカニやタコを捕獲し操業許可証もなかったことから密漁船だったとしている。停戦命令に応じず日本側領海に逃走を続けたため威嚇射撃したと説明する。船長らは調べに対し、密漁と領海侵犯を認めているという報道もある。しかし、事実関係はまだ解明されていない。
日本も再発防止に向け改めるべきは改め、交渉を前向きに進める必要がある。
ロシアの指摘通りだとすれば、漁船は操業区域を定めた北海道の海面漁業調整規則に違反する。規則の順守は再発防止の最初の一歩だ。
違反を承知で操業しなければ生活が成り立たず、「撃たれるのを覚悟で行く」漁業者が後を絶たない現状を何とかしなければ、徹底はおぼつかない。行政や漁協には相当の努力と覚悟が求められる。
北方領土周辺での日本漁船の危険な操業は今に始まったことではない。北方4島に囲まれた「三角水域」は86年、旧ソ連の200カイリ規制で全面禁漁となり漁場は狭まっていた。根室周辺では、98年の安全操業協定で設定された「中間ライン」西側に限られた。
平和で豊かな海を取り戻すことが最善の解決策であり、領土問題を円満に決着させることが恒久対策であることは言うまでもない。
領土交渉は、歯舞、色丹の2島返還による決着を主張するロシアと国後、択捉を含む4島返還を原則とする日本の対立が解けない。
しかもプーチン大統領は昨年来、4島支配はポツダム宣言やサンフランシスコ講和条約など国際合意に基づくと一方的な主張を繰り広げ強硬姿勢を強めている。無防備の漁船を銃撃し正当化する警備当局の強硬姿勢も、大統領の姿勢転換に沿ったものだろう。
プーチン大統領は、石油資源を武器に「大国ロシア」の復活の世界戦略を着々と推進している。北方領土では既に水産資源の管理を強化し、来年には七百数十億円をかけ千島列島の開発に着手する。
北方4島支配の既成事実化を目指す動きに対して日本は手をこまぬいてはいられない。領土交渉もポスト小泉政権の重い課題となった。
2006年08月18日金曜日
この問題も日本政府の事なかれ主義から解決が先送り、問題が存在しないふりをしていた付けがまわってきたかっこうである。そして日本政府は、この事件についても全容解明を行い、我々国民に説明をする義務がある。
しかしだな・・・・・なんだこの社説は。従来の右翼街宣車ががなりたてる内容と同じではないか
ここまで書くのなら、中・韓に対しても同じ社説が書ける筈だ。従来右翼は中・韓に対しての弾劾はしない・・・同胞だからな。
中・韓・露にあっては領土問題が未解決であることが明確であることを主張せよ![]()