みんなの国道Q&A(歴史編) | タロット占いをしながら苺を育てよう

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道路のことをいろいろ知って欲しくてQ&Aで不定期連載したいと思います。


Q.1江戸時代の東海道や中山道などの五街道は現在の国道何号?


A.江戸時代の五街道はすべて江戸・日本橋を起点として四代将軍徳川家綱の代に定められました。

 現在の国道が当時の五街道にぴったりとあてはまるわけではありませんが、およそ東海道は現在の国道1号に、中山道は国道17号、18号、142号、20号、19号、21号、8号に、日光道中は国道4号と119号に、甲州道中は20号に、奥州道中は4号にあたります。


Q.2東海道の始まりの地点は、いまどうなっている?


A.慶長8年(1603年)徳川家康の代に平川(後の日本橋川)に日本橋がかけられ、全国各地へ通じる街道の始まりの地点とされました。

 明治44年(1911年)に現在の橋が架け替えられた際、「東京市道路元標」が設置されましたが、昭和47年の移設にともなって柱からプレートに「日本国道路元標」と名前を変えて設置され、国道1号などの始まりの地点として現存されています。

 なお、道路元標(東京都中央区)を起点とする国道は1号・4号・6号・14号・15号・17号・20号の7路線があります。


Q.3最初の国道がきめられたのは?


A.明治9年(1876年)に道路を国道、県道、里道の三種類に分類し、これをさらに一等、二等、三等の等級に分け、ここで初めて国道の名称が正式に決められました。その後、国道の等級は廃止されましたが、明治18年(1885年)に国道を1号から44号までの44路線と決定し、国道表が初めて一般に公開されました。


Q.4一番最初に造られた橋は?


A.日本は、大小の河川や湖沼が多い地形のため、昔から数多くの橋が造られてきました。記録に残る最古の橋は、仁徳天皇の時代(西暦324年)に猪甘津橋(いかいのつのはし)が今の大阪市にあったことが日本書紀に記されていますし、67世紀に造ったとみられる木橋の遺跡が近畿地方で発見されています。

 石造りの橋は、長崎の眼鏡橋が江戸時代(西暦1634年)に最初に造られてから九州地方を中心に次々とつくられています。

 今日みられるような鋼材などで造られた橋は、明治時代に入ってヨーロッパから技術が導入されてからです。


  • 今も使える古い橋ベスト3(長さ15m以上の橋)

1位 国道34号湯野田橋 長さ15m(明治21年)

2位 国道442号小岩戸橋 長さ18m(明治36年)

3位 国道1号日本橋 長さ49m(明治44年)


Q.5一番最初に造られたトンネルは?


A.日本は山国のため、昔からその地形が交通の大きな障害になってきました。

 トンネルは、江戸時代まではもっぱら手堀りによって造られ、中でも大分県・耶馬溪(やばけい)の「青の洞門」はm僧禅海がノミと槌で21年の歳月をかけて完成(西暦1746年)させたことで有名です。

 明治時代に入り、ヨーロッパからトンネルの近代的施工技術が導入され、今日みられるような本格的なトンネルが造られるようになりました。


  • 今も使える古いトンネルベスト3

1位 国道143号明通トンネル(長さ95m

2位 国道410号四町昨第一トンネル(長さ52m

3位 414号天城トンネル(長さ446m


Q.6舗装された国道が一番最初にできたのは?


A.日本で自動車が通れる道路の舗装が進められるようになったのは、明治36年(1903年)に、東京に初めて自動車がその姿を現してからです。

 それまでは、人馬のために坂道などの路面づくりが行われていたにすぎませんでした。

 大正8年(1919年)に道路の基準(旧道路法、旧道路構造令など)が制定されるとともに、東京や大阪などの大都市を中心に幹線道路の計画が造られ、アスファルト舗装による道づくりが本格的に始まりました。なかでも、大正15年(1926年)に完成した、現在の国道15号の東京都品川区北品川から神奈川県横浜市神奈川区青木町までの間の延長約17キロメートルや、現在の国道2号の兵庫県尼崎市梶ヶ島から同県神戸市灘区岩屋南町までの間の延長約22キロメートルなどは、当時の舗装として最先端をいくものでした。


Q.7国道で一番最初に始まった歩行者天国は?


A.歩行者天国は、人と車を分離し、安心して楽しい散策やショッピングができるように設けられたもので、昭和45年8月2日(日曜日)に東京の銀座、新宿、池袋、浅草の四地区で実現されました。このうち銀座の歩行者天国は、国道15号の等居応と中央区銀座一丁目から銀座八丁目で行われ、普段の日曜日の10倍に当たる23万人の人出でにぎわいました。

 また、歩行者天国は車のもたらす排気ガス、騒音などの環境改善にも役立っています。


Q.8一番最初にマラソンが行われた国道は?


A.道路を使って行われる代表的なスポーツといえば、マラソンがあります。

 戦後行われた42.195キロメートルのフルマラソンは、昭和211020日に大阪市東別院毎日運動場前から豊中市を経て兵庫県池田市省線池田駅(現在のJR川西池田駅)を折り返し点とするコースで行われた「全日本毎日マラソン選手権大会」で、この大会では国道25号と176号が使われました。

 全日本毎日マラソンは、昭和40年に開催場所を大津市に変え、名称も「びわ湖毎日マラソン」となって現在も行われています。コースは国道1号、161号、422号が使われています。


Q.9道路の種類って?


A.道路の種類は、道路法で①高速自動車国道、②一般国道、③都道府県道、④市町村道の4つが決められています。

 ①と②の道路はそれぞれ政令で決められ、③は都道府県知事、④については市町村長がそれぞれの議会の議決を経て決められています。

 なお、道路法以外にも他の目的のためにつくられている農道、林道、港湾道路などがあります。