どうも、最近、胃がおかしい二葉です。
あ~ぁやっちまった。
バイト帰り、それは起きてしまった……。
この物語は、二葉が、朝11時から夜11時半までのバイトを終え、
電車に乗るところから始まる。
彼は、12時間という長い勤務時間終え、ようやく帰路へとつくのだった。
11時58分の最終電車に乗り、電車に揺られながら40分。
彼の目的地は『成増』
だが、成増とはほど遠い『志木』の文字が。
「…………!?」
彼は、驚きで声がでない。
そこは『成増』から4つか5つ離れた駅だった……。
12時間という長い勤務時間を終え、
電車に乗るとともに、安心感が生まれてしまったのだろう。
「これで家に帰れる」と。
その安心が生んでしまった悲劇。
彼は、電車で眠ってしまったのだ。
気づいた時には手遅れ。
彼は、諦めるしかなかった………。
最初は、あらゆる手段を考えた。
タクシーを捕まえようか?歩いて帰ろうか?
でもどちらもダメだ。
彼は、歩く気力もなければ………金もない。
コンビニで、ATMを探しカードを挿入。
画面には「御利用時間が過ぎているため、このカードは使用出来ません」の文字。
絶望するしかなかった……
このまま俺は帰れないのか……
始発まで待てるだけの体力はあるだろうか?
ヒッチハイクでもしようか?
やがて睡魔が彼を襲う。
意識が朦朧とする中で、彼の頭の中を1人の男がよぎる。
最後の望みをかけ、携帯電話を手に取る。
プルル…プルル…プルル…
出ない。
彼は、もう一回、電話を鳴らす。
何かに縋るかのように…。
プルル…プルル…プルル………
ガチャ
「もしもし、」
1人の男が電話に出る。
彼の父親だ。
「もしもし、今、志木にいるんだけど……最終電車に乗ってたら寝ちゃったらしく、志木まで来ちゃった。」
「今、金ないし、ATMやってないからおろせないから帰れない……」
「志木にいるのか?分かった」
彼の父親は、それを言うと電話を切った。
30分ぐらい経っただろうか。
タバコ吸いながら、始発まで待つ覚悟を決めた瞬間。
向かい側から一台のワンボックスカーが。
白のセレナ。
あ、あれは!?
もしや!?
その車は、彼の目の前で停車した。
運転席のドア開き、1人の男が降りてくる。
父親だ。
「疲れたんだからしようがない」
それを言うと、早く乗れよとばかりに助手席のドア開く。
心の中で、彼は思った。
いつも親に迷惑をかけている息子だけど、いつか絶対に親孝行してやりたいと。
今まで迷惑かけた分、親孝行して返してやりたいと。
そして、二葉親子は帰路につくのだった。
完