六 百 七 十 二 夜 | 愚  者(逆位置)  ノ  足  跡 ・ ・ ・

愚  者(逆位置)  ノ  足  跡 ・ ・ ・

タ  ロ  ッ  ト  仕  掛  け  の   セ  ン  ス  オ  ブ  ワ  ン  ダ  ー

 者 的 電 脳 遊 戯 館  5  
~A ボ タ ン   B ボ タ ン~



伝説のゲーム機が導入された日のことは今でもよく覚えている。

中2くらいからいろいろあって、父との関係は冷え込んでいた。
中3ともなると、お互いに避けるようになっていた。
12月のある日、学校から帰って部屋で音楽を聴いていたら弟が愚者を呼びに来た。

居間に入ると新しい14型テレビを抱えた父がいた。
コントローラーを持つジェスチャーをしながら、「アレ、買いに行くからクルマに乗れ」という。
3人が向かった先は、自宅から1キロほど離れたホームセンター・・・

飛び上がるくらい嬉しかったが、それまでの事を考えると素直に喜べない・・・
行ってやるか~・・・そんな感じだった。



父   「これだけじゃゲームできないんだろ?」
愚者  「カセットが無いとな・・・」
父   「ひとつなら買ってやる。ケイゴと相談しろ」


中学3年と小学2年・・・
ゲームに関しては兄の方に分がある。
狙っていたカセットはあったが品切れ・・・今後起こるであろう貸し借りを考えると、友人とかぶるのは避けたい。  



愚者がチョイスしたのはパックマン。

自宅でパックマンを遊べるのは感動すら覚えた。
学校から帰り普段はしない宿題をして、奥の部屋の14型テレビの前に座りひたすら没頭・・・
しかし数日プレイして思う・・・


AボタンとBボタンを使うゲームがやりてぇ・・・  


その年の年末・・・
父から庭に積み上げられた雪の撤去を頼まれる。
タダではやる気がしないので、報酬を弾んでもらうという条件で請け負った。
朝の6時くらいから、スコップで雪を砕き、スノーダンプで向かいの川まで運ぶ作業を繰り返す。
どうしても午前中に終わらせたかった。
撤去完了し、報酬を受け取るとバスに乗ってデパートへ向かった・・・



目的はコレ!「マッピー」
アーケード版には遠く及ばないが、家で寝っ転がってコレを遊べる(笑)

働いた報酬で買ったゲームは思い出深い・・・



つ づ く