義母が亡くなる2ヶ月程前、年末年始を一緒に過ごす為私達はオーストラリアに居ました。既に義母は癌に侵されていましたが当時は入院する必要もなく通院していました。
私達が日本から帰国するので義母はいつものように大量の手料理を用意してくれていました。
前菜からメイン、デザートまで全て手作りで美味しい料理に皆大満足でした。
その後私達が日本へ戻ると1週間程で義母は外出中、急に足が動かなくなり救急搬送されました。
家事を全く出来なくなり、癌も身体中に転移していることが判明、ホスピスへ入院することとなり、その一ヶ月後に亡くなりました。
亡くなる2週間程前、旦那が義母へ電話した際に私も話すことができました。
これが最期の会話になるかもしれないと思うと胸がいっぱいになり一言も電話口で言葉を発せないでいた私を不審に思った義母が聞きました。
「Are you there? 」
義母へいままでの感謝の気持ちを伝えようとしましたが涙がとめどなく流れてきました。
私は貴方が私の為にしてくれた全ての事に感謝しています。
旦那を産んで育ててくれた事、私の子供の成長を見守り喜んでくれた事に感謝しています。
貴方は偉大な母です。私は自分が死ぬまで貴方のしてくれた事、貴方が私に教えてくれた事を忘れないでしょう。
そう伝えると義母も泣きながら答えました。
「貴方は私の家族だから当然の事をしているだけよ。料理のレシピが分からなくなったら息子や兄弟が教えてくれるからね。
息子や、孫の為に愛を注いでくれてありがとう。
あの子は私の大切な子供、とても良い子であり旦那であり父親よ。だから彼を信じて側に居てね。」
それが生前義母と交わした最期の言葉でした。