この本を、ぜひ読んでほしい。
これまで数え切れないほどの本を読んできました。
心が温かくなった本。
新しい価値観を教えてくれた本。
人生の指針となった本。
その中でも、『ソバニイルヨ』は、私の心に深く刻まれた一冊です。
もし誰かに、
「中学生や高校生に本を勧めるなら、どの本を選びますか。」
と聞かれたら、私は、この本を候補の1つに選びます。
もちろん、大人が読んでも多くのことを学べる作品です。
それでも私は、主人公と同じ年代の子どもたちにこそ読んでほしいと思いました。
人生には、早く知っていた方が幸せになれることがあります。
この本には、その大切なことが、優しく、そして深く描かれていました。
あらすじ
『ソバニイルヨ』は、一人の高校生がさまざまな人との出会いを通して、
自分自身と向き合いながら成長していく物語です。
読み進めるほどに、「本当に大切なものとは何か」「人は何のために生きるのか」という問いが、自分自身へ返ってきます。
派手な展開の小説ではありません。
しかし、読み終えたあと、静かに人生を見つめ直したくなる、そんな作品です。
私が、この本から教えてもらった三つのこと
一つ目。
自分の楽しさを優先することで、誰かの楽しさを奪っているかもしれない、ということです。
人は、自分が楽しければ、それで十分だと思ってしまうことがあります。
もちろん、それ自体が悪いわけではありません。
しかし、自分の何気ない言葉や行動が、誰かの笑顔を奪ってしまうこともある。
この作品は、そんな「見えない相手の気持ち」に気付かせてくれました。
教育に携わってきた私だからこそ、この視点を、今の子どもたちに知ってほしいと思いました。
二つ目。
人は、信じてもらえることで成長する、ということです。
人を変えようとすることは、簡単ではありません。
だからこそ、この作品には、「信じて待つ」という愛情が描かれているように感じました。
私はこれまで、ブログで
「待つという愛情」「送り出すという選択」という記事を書いてきました。
この本を読んで、その考えは間違っていなかったのだと、
静かに背中を押してもらえた気がしました。
人は、信じてもらえるからこそ、自分の力で前へ進もうと思えるのかもしれません。
三つ目。
「そばにいる」ということ自体が、愛情なのだということです。
何かをしてあげることだけが愛情ではありません。
励ますことでも、
答えを与えることでもありません。
ただ、その人のそばにいる。
苦しい時も、嬉しい時も、
変わらず寄り添い続ける。
その存在が、人の心を支え、人生を変えていく。
私は、この作品を通して、そんな愛情の形を教えてもらいました。
この本を読んで、私自身が変わったこと
私は病気になってから、「時間」というものを以前より強く意識するようになりました。
服用している薬の影響もあり、これから先、
どれくらいの時間が残されているのかは分かりません。
だからこそ、この作品を読み終えたあと、一つの決意が生まれました。
残された時間の長さを気にするのではなく、その時間をどう生きるかを大切にしたい。
妻のそばにいる。
子どもたちのそばにいる。
家族の笑顔を見守り、喜びを分かち合い、ときには静かに寄り添う。
そして、命の灯火が尽きるその日まで、感謝と愛情を届け続けたい。
私は、この本を読んで、「そばにいる」ということが、
人にできる最も温かい贈り物なのだと教えられました。
だから、この一冊を、ぜひ多くの方に読んでいただきたいと思います。
※イラストは、本ブログ用に生成したイメージ画像です。
