そんなこんなでまずは仕事を見てみないことには始まらない。


しかも私、この後に及んでまだ

ただの一度もフードトラックを利用したことがない


頭の中に”フードトラック”というものが存在していなかったので、不思議なもので近くにいても目にも入ってなかった。
どこに行けばフードトラックがあるのかもまったく知らない状態。

しかしこの半年後には

フードトラックをオープンしているのである。


これを読むと誰でも出来る気がするでしょ。 たぶん出来ることは出来る。
しかし、始めることよりも続けることがむずかしいと感じる人は多いと思う。


計画性がない人、準備を怠る人、フォローアップが出来ない人にはむずかしいかもしれない。
適性についてはまた書いていこうと思うけど、特殊な業界なので合う合わないはあるかも。


お店に比べれば格段に初期費用が低いし、ランニングコストも低めだろう。
ただし、ランニングコストに関してはみなさんが想像するよりもかかるかもしれない。 これもあとで書くことにする。


プロフィールにもある通り、思いついてから開店までが私の場合異常に短い。
「やろうかな〜なんて思ってる〜」とかランチしながら話していたお友達は、次に会った時には開業してたので腰を抜かしてた。


やることが決まると早い私。

まずは自分に適性があるかどうか、好きかどうか(ここ大事)、出来そうなもんなのかを確認。


40代半ばにもなると嫌いなことはしたくない。

嫌いなこと+苦しい事は避けてOK。 他人から見て苦労に見えても自分がそう思ってなかったらGO。

 

逆に他人から見てうらやましく思われる事でも、自分が苦しかったらMove on(はい、次)した方がいい。
20代30代は身を削るように仕事をしてもいい場合があるけど、まあ将来につながる事であればね。
それでも心のどこかに「苦労を苦労と思わない感覚」があるかどうか自問したほうがいいね。
苦労が必ず身を結ぶわけじゃないからさ。

ひとつ油断してはいけないのが

努力とか苦労とかしてないない


っていう成功している人の言葉 笑


努力とか苦労って人によって感じ方が違うので、成功している人は本人が「努力してない」って言っても


あなたと同じレベルの努力&苦労の無さではありません

たぶん周りから見るとこれ以上できないところまでやってます。
ただ本人が苦労していると感じてないだけ。
それを信じて努力も苦労もしなければ、それなりの結果だけがお待ちしています。


ちょっと脱線して、東京でヘアーメイクをやっていた頃の後半がこの状態だった。
華やかな世界と言われるところの裏方。 私はCMや広告、タレントさんのお仕事といわゆる「外タレ」と呼ばれる海外からの俳優やミュージシャンなどのメイクを担当する事がけっこう多かった。

クリスティーナOギレラを担当した時はアジアのプロモーションツアーに同行して、初めて空港の出待ちですごい数のファンに囲まれて車に乗ったあとでもタクシーでチェイスしてくるような状態を経験した。

有名人ってほんとたいへんね

 

クエンティンタOンティーノ監督はもうそりゃあいい人ったらありゃしない。 マネージャーを含めスタッフが惚れる人柄。 KillBillの時にご一緒させていただいた。 栗原さんをキャスティングしたのはウマサーマン(ユマと発音しません)に似ていたからと(本人談) パルプフィクションの時からずっと一筋だったもんねぇ。

人間性ピカイチはアOシアキーズ。 仕事が終わった後にびっくりしたけど本人から直筆のサンクスレターが自宅に届いた。 イタリア人のお母さんは白人なので一見お母さんに見えないけどとってもステキな方。 外タレさんで入り時間をきっちり守ってくれたのは後にも先にも彼女だけだったな〜。

すごい人達と仕事をしていると、たまに自分を勘違いするときがある。
私はたまたま彼らとお仕事をしただけで、彼らのような経歴はもちろんない。 こうやってブログに「やったこと」を書き込んで、「やらなかったこと」は書かない、というか書けない。
毎日がエキサイティングな日々を過ごす人なんているのだろうか?

東京ではそんなお仕事をしていたけれど、仕事は楽しい、楽しいけど人々がタテに積まれた住環境と夏の蒸し暑い気候、絶対に逃れられない人の多さ、なんだか放っておいてくれないところ、などが積もり積もって電車に乗ると気持ちが悪くなってしまうようになった。


乗れないほどひどくはなかったけど、ちょくちょく日本脱出、東京脱出は必要だった。
もう少し我慢してたらきっとパニック障害とかになってたのかな。


中学校の時からなりたくて叶えた夢の職業ではあったけど、第一幕が下りて悔いはない。
ずっと副業するなら食べ物関係の仕事やりたいなぁ〜と思ってたけれど、本業として今やっている。
今は逆にスタジオケータリングとして関わる事もあって、あっち側とこっち側の両方を体験している。 スタジオの雰囲気はやっぱり好きだな〜 裏方さんが好きなんだなきっと。


話は戻って

とにかくまずはやってみようという事で、アメリカ人のトラビスがやっているトラックでお手伝いをさせてもらう事に。
この時点では厨房で働いた経験なし、フードトラックで物を食べた事なし、中なんて見た事もなかった。


フードトラックは経験豊富なシェフがやっている場合の方が少ないかもしれない。 トラビスの場合も料理学校に行って基本は勉強して、厨房で働いた事もあるようだけどキャベツの千切りは苦手そう、そんな感じ。
彼にはいろいろと教えてもらったけれど、一つだけ自分の中で決めていた事がある。


苦労して経験を積んで学んだ事をなんでもかんでも「おしえて」の一言で済ませる事はしないでおこうと。
なので彼からは具体的にブッキング(フードトラックならではの事です)のコンタクトをもらった事もなければ、イベントの情報をもらったわけでもない。 仕事の流れを数カ所で見せてもらって、日々のオペレーションがどんなものなのか体験させてもらった。

トラックを停めている場所が同じなので、今でもたまに立ち話をしたり情報交換したりしている。
ついこの前も知らないうちに車に乗り込まれていたずらされていた。そんなおちゃめなおっさんだとは思わなかったぞ。
あぁ、同い年だった。。。


今日の格言
自分の足で手に入れた経験は自分のもの。 自分の耳だけで手に入れた経験は他人のもの。
自分のものはバージョンアップ、修正がしやすい&人に伝えやすい。
出来る事が増えていく感覚ってけっこういいものだ。