こんにちは。

しはいにんこと、北原です。

 

さて、現在政府要請により飲食店の酒類提供には下記のような制限がかかっております。

 

・2名様まで

・滞在時間90分

・11:00~19:00まで

 

私たちのように、通常提供に1時間以上かかるコース料理を販売する業態にはチト厳しい条件です。

なので、2名様には事前に「アルコールを飲む場合はコース提供が多少急ぎ足になる」ということを事前に伝え、ご了承いただいた上でご予約を受けております。

 

しかし、ご利用されたお客様からはちょくちょく下記のようなコメントをいただきます。

 

「料理提供が早すぎた」

「やっぱり90分は短いですね」

 

スタッフは限られた時間の中で滞りなくコースを提供しようと一生懸命やってくれてはいるのですが、なかなか調整が難しいようです。

 

やはり、限られた時間でご満足いただくことはでいないのでしょうか?

 

 

時間を有効に活用すれば、十分にご満足いただける可能性はあります。

 

では、どのようにすればよいか、考えてみましょう。

 

 

まず第1に、

 

「お客様にご満足いただきたい」という気持ちを持つこと。

 

これはすべてのサービスにおいて大前提です。

この前提が無いとこのあとの話は無意味になります。

 

第2に、

 

「限られた時間ではご満足いただけないのではないか」という疑念を取り払うこと。

 

何事もネガティブから入ると良い結果は生まれません。なので、

 

第3に、

 

「限られた時間の中でも最大限楽しんでいただこう」とう気持ちに切り替えること。

 

こう思うことができれば、8割は成功と言えるでしょう。

 

この気持を持てたら、次は実践で活かすテクニックです。

 

ありがちなのは、

 

全ての料理を少し早めに提供する作戦

 

です。

 

これも正解の1つですが、おすすめしません。

その理由をご説明しましょう。

 

これをやろうとすると、しょっぱなから飛ばし気味でいきます。

そうすると、たいてい2品目からお料理がかぶっちゃうんですよね。

 

前菜を食べ終わってないのに次の料理が来てしまうと、お客様はどう思うでしょうか?

 

「あれ?90分あるはずなのに随分早いな」

「なんかせかされてる気がするな」

 

前半でこう思われてしまうと、時間内に取り返すのが困難になります。

 

なので、前半はお客様のペースに合わせて提供します。

極端に言えば、この時点では90分制限のことは忘れてOK。

ゆったりとくつろいでいただきましょう。

 

そして、後半は進行状況に応じて切り替えます。

もし時間が押し迫っているのに料理が残っていたら、お客様に正直にお伝えします。

 

「大変申し訳ございません。残り時間がわずかとなってしまいましたので、お食事とデザートをお持ちして良いでしょうか?」

 

そうすると、それまで制限時間のことを忘れて楽しんでいたお客様も思い出し。

 

「そうですね。ではお願いします。」

 

となります。たいていは。(たまに酔っ払って素直に聞き入れないお客様もいらっしゃいますが・・・)

 

制限時間があるあからとて、常にそれを念頭においていたらお客様もスタッフも楽しくありません。

なので、おすすめなのが、名付けて

 

前半忘れて後半思い出す作戦

 

例えるなら、

 

「今日は残業で遅くなるよ」

と旦那様から聞いていた奥様がゴールデン番組を観てゆっくりくつろでいたら、

「残業なくなったから今から帰るね」

というLINEで慌てて夕食の支度をする。

みたいな感じです。

最初から旦那さんが早く帰ると思っていたらくつろいだ時間など作れなかったかもしれません。

 

こうすることによって後半にしわ寄せがいってしまうかもしれませんが、無問題。

 

最初の作戦と比べて楽しんでいただいている時間が圧倒的に長いからです。

 

「制限時間内に終わらせる」

 

これはコロナ感染拡大を防止する私たちにとっては義務であり、守らねばいけないルールです。

でもこういった「お店都合」を優先してしまうと、良いことは起こりません。

 

政府の要請も店の都合もお客様にとっては知ったこっちゃありませんよね。

 

だから、「事前に説明してあるからお客様も理解しているはずだ」

と思うことが大間違い。

 

誰もそんなことに従いたくない。できることなら忘れてしまいたい。

 

そう思うのが人間でしょう。

 

ですので、そういったお客様の気持ちに合わせてサービスを行うのが正解。

最初の大前提をクリアしていれば、後半バタバタしたって全く問題はありません。

「最大限楽しんでいただきたい」という姿勢は十分に伝わるでしょう。

 

限られた時間だからこそ、その時間を最大限に活かす。

 

まだまだ続きそうな時間制限。

そんな中でもお客様に最大限に楽しんでいただくために、ぜひ時間を有効に活用しましょう。

 

ではまた。

 

本日もお読みいただきありがとうございます!