さあ、街に出て「ビール」を飲もう!

「3.11」から10日以上が過ぎ、いま我々は福島原発事故による放射能汚染の不安や恐怖と戦っている。そんな中で、俄かに「ビール」が注目されている。ビールに放射線防御効果があるという情報がツイッター上で流れたのがきっかけである。


そのデータとは、独立行政法人放射線医学総合研究所が2005年に公表した「ビール成分に放射線防護効果を確認 放医研・東京理科大の研究チームがヒトの血液細胞とマウス実験で実証」というタイトルのリリース。それによると、「放射線医学総合研究所 (佐々木 康人 理事長) 粒子線治療生物研究グループは東京理科大学薬学部放射線生命科学の研究チームと共同で、ビール成分が放射線を防護する効果があることをヒトの血液細胞やマウスを用いた実験で明らかにした。アルコール飲料に放射線を防護する効果があることはすでに報告していたが、ビールに溶けこんでいる麦芽の甘味成分などに放射線により生じる染色体異常を最大で34%も減少させる効果があることをつきとめたのは初めて」という。アルコール飲料そのものに放射線障害を低減する効果があることはすでに実証済み。それに加え、ビールに溶け込んでいる成分にも防御効果があるこがわかったのだ。



この情報は、あっという間にツイッターやブログで広まった。しばらくは放射能汚染のリスクと向き合わなければ生活できない我々にとっては、苦し紛れではあるが、朗報に違いない。アルコール摂取、とりわけビールが放射能から身を守るとあって、にわかにビール業態への注目度が上がってきた。ワイン業態、日本酒専門業態に加え、これからはビール業態を中心とする「ビールマーケット」が動き出すかもしれない。「3.11」の前からも、実はビール業態のニューオープンは増えていた。注目したいのは、やはり若い世代が仕掛ける新しいビールスタイル。「クラフトビール」と呼ばれる地ビールや小規模ブルワリーの樽生ビールを提供する新しい「クラフトビア業態」はじわじわと広がっていた。西新橋一丁目に2月24日にオープンした「CRAFT BEER MARKET」。国産を中心に外国産も含め30種類のクラフトビールが楽しめる。バーカウンターバックの壁面に取り付けた25のタップは圧巻。ポーションはグラスとパイントと二種類で、それぞれ480円、780円とリーズナブルな均一価格。


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