最近、雑誌の“休刊”という名の廃刊が続いている。

出版社編集者、社長(プレジデント社→KKベストセラーズ→三笠書房の新雑誌編集会社→際コーポレーションと『アリガット』創刊のため出版社設立→際に見捨てられ、イマジカ支援で2年間社長兼編集長→イマジカに完全身売り→二年後に廃刊)として15年ほど過ごした私にとっては、とっても感慨深い。淋しい。

もう紙媒体に未来はないのか。


それは、昨年末、マガジンハウスの『ダ・カーポ』から始まった。

実は、最後の号に私は取材協力している。食のトレンドの記事で、商業施設の飲食ゾーンの解説をしている。

その時のライターSさんはいま、フースタの戦力になってくれている。


今年に入ってからの廃刊、休刊。

・『主婦の友』(主婦の友社)

・『LUCi』(扶桑社)

・『TITLE』(文藝春秋)

・『二キータ』(主婦と生活社)

・『論座』(朝日新聞社)

・『月刊現代』(講談社)

・『KING』(講談社)

・『ヴァンテーヌ』(アシェット婦人画報社)

・『Style』(講談社)

・『ラピュタ』(小学館)

・『GRACE』(マガジンハウス)

・『BOAO』(マガジンハウス)

・『プレイボーイ日本版』(集英社)

・『DOS/Vマガジン』(ソフトバンククリエイティブ)

・『ネットランナー』(ソフトバンククリエイティブ)

・『広告批評』(マドラ出版)

・『ロードショー』(集英社)

・『読売ウィークリー』(読売新聞社)

そして、昨日入ってきた情報は、

・『アテス』(阪急コミュニケーションズ)

も12月号で休刊とか。


歴史のある主婦雑誌、ファッション誌、ライフスタイル誌、ジャーナリズム系、情報誌、IT誌、娯楽誌…と全滅状態だ。

中堅、中小出版社ならわかるが、軒並み大手出版社ばかりではないか?

超高給で取材費は使い放題、毎晩深夜タクシー帰宅というバブル生活に慣れた編集者たちはいま、戦々恐々としているのだろう。もうパラダイスの時代は終わった。

先を読める編集者は、WEBジャンルに転向したり、IT企業などに転職している。

商業雑誌はスポンサー無くして成り立たない。

多くのスポンサーは雑誌からWEBに出稿先をシフトしている。


飲食・グルメのジャンルも、いまや「80%の人がレストランをネットで探している」時代。

ぐるなびが強くなるはずだ。

でも、時代は広告サイトから口コミサイトや編集コンテンツ型サイトに進化するはず。

最近では、ブログがメディア化している。最も早い、生の、クオリティ高い情報源はブログになるかもしれない。


私は飲食ジャンルでのWEBジャーナリズムを確立したい。

それに向けて、サイトの大幅リニューアルを計画中です。

来年早々にはスタート切れそう。


そして、明日から、フースタも外食産業記者会加盟。

頑張んなきゃ。