ときどき読んでます。

あまりハマると、それこそ彼のレトリックに洗脳されそうで。


最近、面白かった記事。

①『ミシュランガイド東京2009』の事前情報漏れ


↓以下、引用です。


さて、色々な方からミシュランの星情報をいただいております。
本日は「シモムラ」、「オレキス」、「山路」など既にブログで書いた店以外の情報であります。
「ぐるなび」ではロブションに絶賛されたとある青山の天麩羅屋「天青」。この店、ピザーラやロブショングループを運営している「フォーシーズ」の系列なんです。つまりロブションは身内も同然。「やらせ」みたいなもので正当な評価ではないでしょう。
http://www.four-seeds.co.jp/

さてこの「天青」、ロブショングループの関係者からの情報によりますと、今年の2月に「2つ星」が決定しているというのです。
ついでの情報ですと、恵比寿の「ラ・ターブル・ドゥ・ジョエル・ロブション」は「1つ星」から「2つ星」に昇格するとか。
情報じゃじゃ漏れですね。しかし2008年度版を出版して3ヶ月でもう翌年版の星を決定するのはいかがなものか。そういえば銀座の3つ星も4月に了解をとってきたと聞きました。

おそらく、やっつけで適当に東京を再調査して短期間で終了、残りの期間を「京都調査」に費やしたのでしょう。根回しを頼んだ2つ星主人の力不足なのか「拒絶」されたのは大きな痛手であったと考えます。
しかし、ミシュランとロブションの関係、ちょっと密接すぎると思いませんか。ちなみに「天青」行ってきましたが、素揚げに近い天麩羅で、可もなく不可もなし。ここが2つ星だと「楽亭」は4つか5つ星、「近藤」も3つ星になってしまいます。

(確かに当ってます。ロブション=フォーシーズの関係については、外食関係者も興味津々だろう)


②「日本ベジタブル&フルーツマイスター協会」に関する王理恵さんへの質問状


↓以下、引用です。


王理恵 様
初めてメールさせていただきます。私は細々と、自分のサイトや夕刊紙、週刊誌などで「辛口レストラン評論」をしている友里征耶(ペンネーム:ともさと ゆうや)と申します。
http://www.tomosato.net/
先日は週刊誌で王理恵様ご紹介の「Hoku」へ行き、満足させていただきました。御礼申し上げます。
さて、今回は王様の肩書きである「野菜ソムリエ」に対して、読者から問題提起がありましたので、その協会の理事であり「広告塔」の役割もされている王理恵様にご見解をお聞きしたいと考えました。
日本ベジタブル&フルーツマイスター協会が認定する「ベジフルマイスター」(通称野菜ソムリエ)が、単なる「一団体」(有限責任中間法人)発行の「資格」であり、たいした価値があるものではないことは存じておりますが、宣伝の仕方などをみるとちょっとやり過ぎではないでしょうか。流通関係者や料理人などすでにその道のプロが更なる泊付けで取るならば良いですが、あたかもこの資格をとると「仕事」がもらえる、増えるかのイメージを与える広告は、プロではない「素人」に大きな誤解を与えると考えます。
お金を払い、講義を受けた人に「資格」を乱発するこの行為は単なる金儲けの「資格ビジネス」ではないでしょうか。
理事長である福井氏が関係して、その「資格」がどんどん増殖しているのも問題です。「調味料マイスター」、「パーティスタイリスト」、「食育マイスター」、「カレーマイスター」、「ブレッドマイスター」、「和食マイスター」など10万円前後の支払いで資格乱発する「営業姿勢」を王理恵様はいかがお考えでしょうか。
単なる「料理教室」みたいな内容(5~6回の講義で資格が取れる)で、「資格」や「格付け」に弱い「純粋な人」から何の役にも立たない「一企業が勝手につくった資格」を売りつける協会、感心できる商売だとは思えません。
私が思うに、世界のホームラン王のご令嬢ということで、「広告塔」に利用されているのではないでしょうか。王理恵様に釣られて、何の役にも立たない「調味料」や「和食」、「食育」、「カレー」などの資格を取るため大金を払う「純粋な素人」の方たちに対して、どうお考えでしょうか。
私はこの「人の心理につけ込んだ商売」が好きではありません。
王様の日頃のお仕事に対する問題提起にもなるかもしれず、御返答がしにくいかもしれませんが、ぜひとも公人である「王理恵様」に、この胡散臭い「資格商売」に対するご見解をお願いしたいと思います。
お返事がない場合も、拙サイトでこの質問メールをそのまま公開させていただき、この「資格商売」に対しての問題提起をさせていただくつもりであります。
以上、突然のメールで失礼とは存じますが、真摯なご対応を期待しております。
王理恵様の今後ますますのご活躍を祈念しております。

友里征耶   yuya.tomosato@nifty.com          

(私が先に表つぶやきに、フードアナリスト協会と並べて“資格商法”批判したのですが、さすがに友里さんの追及は鋭い。性懲りもなく、「調味料マイスター」、「パーティスタイリスト」、「食育マイスター」、「カレーマイスター」、「ブレッドマイスター」、「和食マイスター」なんて資格を乱発してたとは…?サギ師が株や債券を勝手に発行する感覚に近いね)


③2009年ミシュラン降格店一覧


↓以下、引用


世間では星昇格にスポットを当てているようですが、友里は「星降格」に注目です。
ナレ氏は、星降格店は「質が落ちたと判断した」とプレス発表で言い放っております。
まずは降格店リストをつくりましたのでご覧ください。

二つ星→一つ星

「植むら」

一つ星→非掲載 
「アルバス」、「オオハラ・エ・シーアイイー」、「キャーヴ ひらまつ」、「久兵衛」、「クチーナ ヒラタ」、「さざんか」、「シェ・イノ」、「招福楼」、「なだ万 ニューオータニ店」、「花山椒」、「六雁」、「リストランテ濱崎」


「有名フレンチの降格」と私が予想した店はなんと「シェ・イノ」でありました。皿の上(料理)やサービス、内外装から考えて、この店を外して「エメ・ヴィベール」や「森本XEX」が安泰なのは、まともな舌の持ち主の判断ではあり得ません。
その他「クチーナ ヒラタ」の降格にも驚きです。
「ガチミシュラン」で友里が2つ星をつけたこの2店、ねらい打ちされた可能性があります。
逆にケチョンケチョンに酷評された店は、意地でも降格させなかったのでしょう。

降格で一番の注目は「久兵衛」です。単なる銀座の「観光大箱寿司屋」ですから1つ星自体が間違いだったのですが、イメージダウンは計り知れないでしょう。もともと寿司自体がたいしたことないですからね。
「招福楼」、「さざんか」、「なだ万 ニューオータニ店」、「植むら」なども順当な降格だと思いますが、降格に値する店はもっと他にあるのではないでしょうか。

降格店はどれも大手かホテル店のような経営基盤が小さくない店や常連がついた経営安泰の店ばかりです。
日本人の国民性を配慮して、降格させても経営が逼迫しない店だけに絞った判断は、果たして公平だと言えるでしょうか。
かくして2009年版も「とんでも店」のオンパレードとなりました。

経験不足の日本人調査員、「かどわき」、「堀兼」を高評価するということは、「創作和食」がお好きだと読みました。本格的な日本料理は食べこんでいないのでしょう。

(結局、星の評価に客観性なんて無いってことですかね。東京マーケットは和食や鮨の職人、フレンチやイタリアンのオーナーシェフ、ホテルレストラン、外食という企業店舗、そして無数の居酒屋や食堂、それらがいろいろ交じり合っているわけで、そんなマーケットから星だけ切り出して、評価してしまうのはいかがなものですかね?)