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先日、ずっと会いたかった“ガンさん”に初めてインタビュー。

「てやん亭」や「ごりょんさん」など6店舗経営するベイシックス 社長の岩澤博さん。数こそ少ないけど、ガンさんの店は、どこも大繁盛。ぐるなびを使って販促もしないし、取材も基本的には受けないけど、筋のいい客に支持され続けている。


今年2月には、英国の権威ある日刊紙「The guardian(ガーディアン)」による「Top 10 izakaya in TOKYO」 で、西麻布「てやん亭」が1位に選ばれた。外国人から見たクールで居心地のいい“居酒屋”の代表なのだ。


そんなガンさんは、「とにかく自分が楽しむ。スタッフも楽しんで仕事する。そうすれば、客も楽しんでくれる。居酒屋はそこに集まるみんなが楽しむ一つの劇場なんですよ」。


インタビューの場所は、去年6月にオープンした六本木芋洗い坂にある「ジョウモン」。

17坪で、7月、8月はいずれも1,200万円を超えたという。驚異的な売上げだ。

その秘訣は何なのか?インタビュー記事はフードスタジアム の特集に掲載します。お楽しみに。


ところで、ガンさんはHPでブログ“ガンさん日記” を公開しています。

業界人の皆さん、必読です!


その“ガンさん日記”に居酒屋甲子園についての記述がありました。

これが話題を呼んでいます。

私と同じ考えで、ビックリしました。

http://teyandei.blog119.fc2.com/blog-entry-381.html


「本来居酒屋というのは「お客様」も「従業員」も本気で「楽しむ」場ではないのかな…

ガンさんは年間何百軒とお店を訪れますが
私が飲食店で本当に感動したと思える店は数えるほどです
「感動」「感動」と騒いでいる店に限って
従業員の「自己満足」「マスターベーション」的な店ばっかりです

特に居酒屋甲子園にエントリーしている店にはその傾向が多くみられます」


でも、ガンさんは今年、敢えて「居酒屋甲子園」にエントリーしたそうです。

すると、1回目、2回目の覆面調査で西麻布「てやん亭」が1位になり、全国から甲子園エントリー店舗の関係者が見せにおしかけてきたそうです。

「いやー。居酒屋甲子園パワーって、凄いですねぇ」

と驚いたとか。甲子園活動をクールに見ながら、愛がある。ガンさんは、そんな優しい人なのだ。


そういえば、ウィンザーホテル の窪山哲雄社長は、こう言っています。

「サプライズはこちらが提供するものだけど、“感動の領域”には踏み込んではいけない。

“感動”はあくまでお客さんの領域だから」


“感動”を商売にしてはいけない!?