池袋。私にとっては、近くて遠い、遠くて近い街です。

20代、30代はこの街は新宿に続く“庭”でした。

“キャバ学校”はもちろん、東口の「人世横丁」にはよく通いました。

講談社や光文社などの護国寺系出版社が近いこともあって、週刊誌編集者や硬派ジャーナリストが毎夜集まった「ぱぶ よっと」。1階がカウンターだけ、2階が座敷。ママは政治問題に詳しいハマ出身の方で、一人娘さんが美人。客はほとんどその娘さん目当て。一時は某週刊誌編集者と噂になったんだけど、結局お役人と結婚して地方へ。シラケタもんだ。だって、ここの客はみんな、

「官僚許せん!」の類のジャーナリストばかりだったから。


作家・梶山季之は、

「スクープは夜、生まれる」と書いたけど、たしかに、酒場は歴史を動かしてきた。

ああ、懐かしいな。


その「人世横丁」が取り壊される?

東京新聞に記事 が出ていた。それによると、横丁で結成されていた組合が、老朽化を理由に民間開発会社にまるごと売却したという。どこが買ったんだ?

で、さっそく現場調査へ。



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ああ、また一つ、昭和の歴史が消されていく。



池袋ネタ、もう一つ。

最近、話題の「節骨麺たいぞう」

痛風に悪そうなので、麺はもっぱらうどんとパスタに決め、ラーメンは避けているが、飲んだ後はやっぱりラーメン。しかも、こってりがいい。

池袋西口で最近行列が絶えない「たいぞう」。

魚貝系と豚骨のWスープ。餃子は黒ぶた使用。

それはそうと、なぜ「たいぞう」なのか?

それが気になっていた。

「たいぞう」は私の小学校、中学校時代の名前。泰三と書いた。

恥ずかしい話だが、親父の気まぐれで、姓名判断士に勧められ、男子三兄弟の名前がみんな改名。迷惑この上ない話だが、変えるのなら裁判所で正式に改名すればいいのに、手を抜いて「まあ、戸籍まではいいんじゃない」と中途半端な改名だった。それで、高校までは、親戚からも、学校でも

「たいぞう」

と呼ばれていたのだ。

だけど、大学受験のとき、初めて両親は気づく。戸籍通りの名前に戻さねば…。バカみたいなホントの話。

それもあって、「たいぞう」という店名が気になって、気になって…。

そうだ、店へ行って直接、聞いてみよう!



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これが「たいぞうラーメン」。


でも、店はフル回転、とても「たいぞうって店名はどうして付いたんですか?」なんて聞ける感じじゃない。

で、帰ってホームページ見たら、社長さんの名前が、

「中川泰象」。

象ってのが凄い。社名も、株式会社プロジェクト・ジャパンだって。ぜひ、泰象さんに会ってみたいものだ。