新橋が変化している。ファッションにコンサバだったお父さん達がクールBizやおしゃれメガネに、靴やバッグなどにも気をつかうようになって、意識に変化が現れた。
当然、“仕事の後の一杯”のスタイルも変化する。飲食店選びにコンサバだった新橋のお父さん達は、いつもの縄のれんじゃなく、イタリアンやバル、ワインバー、おしゃれ立飲みなんかにも顔を出すようになる。いわば、“新橋的ベタおしゃれ ”。
こんな原稿を“表つぶやき” で書いたら、ありがたいとこに、某男性週刊誌の編集者から連絡があって、
「一度、リサーチしたい」
と言う。で、ちょうど、昨日オープンだった話題の魚金グループ 最新店「イタリアンバルUOKIN」にお誘いした。
春にオープンした「ビストロUOKIN」はここでも取り上げたように、大ブレーク中。注目されていた2号店は、ビストロでなくイタリアンバールだ。この外し方というか、新業態への貪欲な挑戦というか、その心意気がとってもイイ。物件は小さなビルだが、1階は天高を活かして、手前にスタンディング、奥は半地下、半2階の2層構造。さらに本当の地下がある。すべて合わせて40席ぐらい。
このライブ感と無駄に見える作業へのこだわりに客は共鳴する。
チェーン店さん、できますか?
メニューは一品480円~、ピザやパスタあります。イタリアワインがボトル2,500円から高くても3,800円。
料理はボリュームの割りに値段が安いこと、内装はおしゃれ過ぎないこと、これが“新SHINBASHIスタイル”!
男性週刊誌の世界はまさにコンサバオジサンの世界。
新聞記者やスキャンダル好きの雑誌ジャーナリストは、昔ながらの店にしか行かない。ニュースタイルを拒否する。
しかし、今後部数を増やすのは、硬派記事やその裏返しのエロ記事ではない。
女性読者も取り込める企画だ。新しい飲食店と街の変化というテーマは、面白いと思うけどな~。
「美味しい、不味い」だけの食の記事は、もう飽きられたんじゃない?
新橋に来たついでに、DDの「黒達磨」 を覗いた。カウンターに座ったけど、隣との間隔が狭すぎる。小さな店だから、しかたないけど。居心地悪いな~と思っていたら、スタッフが、
「お客さん、前に一度お見えになりましたよね?」
声をかけてきた。
そう、レセプションに来て、少しいただけなんだけど。そう、覚えてくれてたの?嬉しいじゃない。
でも、隣の週刊誌さんが、
「僕も来ていたの覚えてる?」(もちろんウソ)
と聞くと、
「そうでしたよね!」
とスタッフ。???…まあ、いいか。このやり取りをきっかけに、キモチは和らぎ、場は和みました。