赤坂
24日(月)は赤坂「Hitotsugi LIP」に業界人大集合!1階のベルギービールカフェ「Belgian Beer CAFE ANTWERP PORT」(ベルジアンビアカフェアントワープポート)がレセプションだったからね。メディア、関係者、おそらく既存店の常連の“ベルギービールマニア”まで多数の招待客で溢れかえり、まさにイモ洗い状態。昔、グルーバルダイニングの新店オープニングがこうだった。久しぶりに見たよ、こんな光景。で、ビールを軽くいただき退散。福政社長、偉いね、ずっと外に立って客の送迎してたよ。外でそんな光景眺めていたら、カシータの高橋オーナーが声をかけてきた。この日「IL Casita」晴れてオープン。大事な客を下まで送ってきたのだろうか。スーパーゾーンの佐々木さんと一緒だったので、「高橋さん、店見せてもらえますか」と佐々木さんを連れてまた「IL Casita」へ。せっかくだからとサカスを一望できるテラスでシャンパン。店内はもちろん満席。ちょっと音が高かったプラクティスディナーより音楽下がっていたみたい。気のせいかな?


そのまま、エレベーターでやはりこの日オープンの最上階7階の「とんとことんPLUS」を見学。数年前、西麻布の辺鄙な場所でオープンした群馬の食肉業者さん・とことんフーズ経営の「とんとことん」。佐藤一郎デザインで思い切って勝負したのが当たったのか、ちょうどBSE問題で豚肉が注目され始めたタイミングだったことが功を奏したのか、その後、それこそトントン拍子に東京の“上州豚”メーカーとして豚ブームを牽引してきた。それが今回はアッパーな「PLUS」業態。エレベーターを降りると“ミニダズル”か、ガラスの大きな樽を模したワインセラーがドンと出迎える。内装は黒皮のソファー席と一段上がった豪華なカウンター席。これは同伴やアフター狙いか。今回は豚だけでなく群馬牛も出すワインの店だ。なんと、そのワインをセレクトしたのが「BUCHI」の岩倉女将。これにはちょっと驚きました。


一度1階に戻ったことろで、際の中島さんとバッタリ。赤坂Bizの中華は好調のようです。アントワープの福政さんはかつて、関西で際のFCをやっていた関係で、いまや業界の“師弟”。福政さん、中島さんの力を借りて丸の内TOKIAに思い切って出店したのが当たったのでしたね。ちょうどベルギービールブームが東京でジワジワ来ていた時期だっただけに、これまたジャストタイミングでした。飲食で成功するには、戦争と同じ“天の時、地の利、人の和”ですね。この三要素が合致したときがブレイクポイント!この物件の1階に出たことは、街を味方に出来るし、Bizのデリリウムより有利に違いないですね。中島さんも、そう思いながら、この店をじっと眺めていたのだろうか?


地下の「Entertainment Bar SAM&DAVE」。ここもちょっと不思議な店。クラブ(踊るほう)風でもあるが、そうではなくバー、しかしタダのバーではない。チャージゼロ、キャッシュオンでドリンクだけで楽しめる。ゆっくりしたい客は一人1000円払って奥のテーブル席へ。入り口にスタッフはおらず、客は出入り自由。注文しなくても何も言われない。なんともアバウトだが、これがゆるくていいらしい。大阪で3店舗、京都、福岡でそれぞれ1店舗経営、当たっているらしい。今回は関西でメインだったアサヒビールをハイネケンが負かし、カウンターにはハイネケンドラフトタワーがいっぱい聳え立つ。オーナーの田巻弘行さんと名刺交換させてもらったけど、まだ若い感じ。東京初出店の気負いは感じられなかったな。


やっと気づいたんだけど、赤坂LIPは何気に“関西パワー”で満ち溢れていたんだね。オーナーが関西拠点のサンケイビルさんだし、ディベロッパー&リーシングも関西本社の竹中工務店。地下の「Entertainment Bar SAM&DAVE」、1階のアントワープ、そして近々オープンする「KICHIRI」も関西。関西勢がよってたかって赤坂Bizに対抗しようというわけか。これは今後の見どころだなぁ。関西パワーを感じたところで、ぐっと雰囲気を変えてBizのマキシム・ド・パリ1階のビストロ「Vieille Vigne MAXIM'S de Paris」へ。入り口にドーンと大きなワインサーバー。いまあちこちで見かけるグラス売りできる「ワイノット」のお化けみたい。私はこれが嫌い。ワインは人の手で注いでもらいたいよね。こんな一等地のこんな入り口の場所に無機質な機械を置かなくてもいいじゃない。で、ワインの値段がリーゾナブルなのかと思ったら、オー!マキシム!! サービスはファミレス並みなのに、この値段はないじゃない!?


飲みなおしに銀座6丁目にに出来た「バックエントランス」へ。デザインは森田恭通さん、シェフはかのエルブジで二年間修行したという茂呂茂夫さん。かつてスペインクラブがあった場所だが、表からは入れず、あえて裏路地側に入り口をつくった。それで店名が「バックエントランス」。内装は森田さんらしく、というかコテコテの森田ワールド。エルメスの生地がカバーになったメニューブックにはちょっとひいてしまいました。これは座ったら高いなぁ、と思って入ったら、スタンディングスペースがありました。「ここではあまり飲まれないんですが…」とマネージャー兼ソムリエの長尾研一さん。私に二度会ったことがあるというけど、覚えてませんでした、すみません。でも、タブローズにいたというだけあって長尾さんのハイタッチなセンス、気に入りました。お任せグラスワイン、ボルドー赤1杯飲んで2,200円でした。この6丁目周辺、いろんな店が増えています…。