現在の京都は20歳代から~30歳代の料理人が不足しています。 その中でも和食は深刻です。 原因として考えられる要素は2点あり、1点は和食料理が高額なイメージと敷居が高い、修行が辛そうという所から若者が来ない。 もうひとつは、調理師学校卒業者や他府県からの見習い者が、メディアに出ている一部の料理屋の門をたたくと言うことです。
京都の桜
もちろん調理師学校に講師など行かれていれば応募者も多くいると思います。 ただ、そんな料理屋のご主人から毎年聞くことは「今年の見習いは10人程度来たが残ったのはたった1人だけだった」と聞きます。 それは私に言わせれば人を大切に育て切れてないとしか言いようがありません。実際に街場の料理屋さんは若い見習い者がほしくて調理師学校に応募しても来ない。人材を喉から手が出るほどほしいお店が山ほどあると言うことです。 そんなこともお構いなしに残ったのは1人だけだといっている料理屋の主人の心を疑います。
最近では、調理師学校の先生にお願いして、優先的に人材を回してもらうところさえ出てきているようです。
(優先的にまわしてもらえる手段はお話できません。ご察しの通りです・・・)
若者が夢を追って料理の世界に飛び込んでくる想いと裏腹に、そのような業界の問題が生じています。
若者に忠告したい!
名前の売れた料亭はそれなりに格式とやり方があります。 その店に勤めればその格式とやり方に縛られます。
もっと自由にのびのびと、いろんなことを学べる職人の世界を目指してください。
辛い事も多いと思います。 でも、それ以上にこの世界で生きて来て振り返った時、その喜びもまたそこにしかありません。
この世界で悩んでいる料理人がいたら、いつでも相談してください。 京都に限りません。
お待ちしています・・・・・
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