宮崎県で馬関係に従事している方のBLOGより口蹄疫についての記事で生々しい肉声がつづってあるものがあったので、

ご紹介します。

長いのでお時間ある時に、お読みいただければ幸いです。


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読んでいて切ない気分になったので、、、ご紹介いたしました。。。

10日の朝の日記 
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「朝4時。2時間しか寝てないのに目が覚める。 

牛舎に入り、1頭1頭ヨダレは出てないか、水泡は出来てないか、びくびくしながら見て回る。 
最後の1頭を見て、 
「あぁ、良かった。今日も出て居なかった。」とため息を付く。 
それから2時間の消毒作業。念入りに隅から隅まで消毒をする。もう、消毒剤も残り少ない。 
それが終わると餌やり。本来の餌の量よりちょっとだけ多めにやる。 
もしかしたら、今日が最後の餌やりになるかもしれないから。 
ちょっと気の荒いヤツ、臆病なヤツ、おとなしいヤツ
色んなヤツが色んな顔で楽しみに餌を待ってる。 
みんな子牛の時からミルクを与え、餌をやり、病気をしたら治療して、うちの牛はみんな自分の子供だと思ってる。 
昨日発症した川南の農場
うちの牛が行ってる。 
年間100頭以上の子牛を売るけど、みんなどんな子でどこに行ったか覚えてる。 
人慣つっこくて、元気な子だった。もうすぐ、薬を射たれ殺される。 

朝食を取る。もう冷蔵庫には味噌と煮干しかない。買い物にすら行けない。 
米だけは大量にあるがw 
時間も無いんで簡単に朝食を済ます。 

携帯が鳴る。 
1日に何度なるだろう。その度にびくびくする。 
電話に出る。 
○○んとこが出た」電話の向こうで泣くように叫ぶ。 
大学の同級生だ。 
明るくていつもバカばかり言ってるヤツだった。卒業して、2年会社努めをして、実家を継いだ。規模を拡大し、いい牛を出していた。熱くて、一生懸命なヤツだった。 
口蹄疫。もう、廃業するしかない。 
雌の子牛は大体40万くらいする。それを買って、種を付けて、10月して子牛が産まれ、3年手塩にかけて育て上げてやっと肉になる。 
牛舎が1000万、機材が500万、機械が1000万、母牛が100頭で4000万、回転資金が1000万。 
全頭殺処分。 
補償金は母牛の4000万の4/53200万のみ。 
莫大な借金のみが残る。 
口蹄疫を出したら5年は牛を入れられない。 
口蹄疫が出た牛舎や農場の機材や機械は、同業者には敬遠され、売れない。 
一昨年、結婚して、 
子供が出来て、仕事にさらに熱くなり、 
飲む度に子供の自慢ばかりして、 
「お前も早く子供作れよ」と笑っていた。 

もう廃業するしかない 
子供と奥さんを守る為に離婚するだろう。 
もしかしたら

ソイツに電話してみたが、電話には出ない。 
俺には今ソイツの所に行ってやる事もできない。 
何もしてやれない。 

涙が止まらない。 
今は自分を守る事しかできない。 

毎日、何人もの仲間が消えていく。 
今、仲間内で電話で話すと必ず言う言葉がある。 

仇、討とうな

消えていくヤツはみんな一生懸命で、牛を愛するヤツばかり。 
俺達が口蹄疫から生き残り、いい牛を育ていい肉をつくる、消えて行ったヤツラが愛し作り上げた宮崎の畜産業と血統を守る。 
それが仇討ち。 
俺達に出来る事はそれしかない。 

これが、報道されない(させていない?)宮崎の現状です。 


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トヨタショックをはじめとする、リーマンショック契機の数々のショックなハプニングの影響は大きい。

中京圏では、海外からきている期間労働者が大量に解雇されている。

そのあおりを受け、彼らをターゲットにしていたスーパーが苦戦を強いられているのは、当然の流れであろう。


平成2年、出入国管理法の改正により、3世までの日系ブラジル人の無制限の受け入れが行された。

これを起因に、期間労働者が急増。

出稼ぎにきている彼らをターゲーットとしたスーパーが、次から次へ矢継ぎ早に誕生した。

20年たった今、当時の状況から一変し、期間労働者は減少の一途。

こぞって林立したスーパーも、いまやいつ消えるかどうかと不安な日々を過ごしている。


ちなみに、2010年度のこの業界は、「下り坂」とみている関係者が多いようだ。

2009年5月ー6月は1番底。

2009年10月ー11月は2番底。

ここまででも、下り坂を転がっているが、さらに底へ転がるのではという予測を耳にした。

この2010年1月ー2月が、その予測の時期に当たる。


転がり続けている業界だが、

ただ、明けない夜がない夜がないように、下り坂のさきには、違う道はあると私、個人は思う。

それは、まっ平らなみちかもしれないし、もしかしたら上がり坂かもしれない。

とにかく今はまだ見えない道ではあるが、必ずあるだろう。

一刻も早く、陽のあたる上り坂をあがって行ってほしいものだ。

以前、年末商戦MVPはどこだ?!の記事で、「居酒屋」と推測していた。


しかし、ここ半年の成長率を見ていくと、「居酒屋」との予想を修正しないといけないかもしれない。


先日、外食業界上場企業44社の2009年後半6か月の資料をみていたところ、

居酒屋の成長率は、100を切っていた。


それだけではない、90を切りそうなところもあるではないか。


現実世界だけではく、机上の紙の数値にもにも不況の風を感じてしまった。


44社のおよそ8割以上の会社の数値は暗いものだった。


しかし、残り2割に関しては、不況特需というべきかな、成長率は100をこえていた。

私が知る限り、どこも価格帯は安いお店が殆どだ。


ユニクロが不況に強いのと同じ原理で、好成績をたたき出しているのだろう。


さて、話を予想の修正に戻すが、MVPは相変わらずの王者「ファミレス」であると思う。


居酒屋は、不況のあおりを予想以上に受けて、年末、忘年会等で追い上げたとしても王者は、

追随を許さない。


それはここ半年間の数字が、それを物語っている。


もう、12月も半ば。

泣いても笑っても業績という名の数値は正確に・リアルに出てくる。


2009年、悔いのないようにどの業態も頑張ってほしいものだ。