月がきれいだね。
誰かに言いたかった。
いや、君に言いたかったけど、その言葉はため息に変わった。
ときどき胸の奥でちくっと、切なくなる時間。
今日はそんな日だから。
せめてお月さまの美しさに癒されたいなって思ったんだ。
夢ではいつも笑っていてたい思っているけど、
実際にはそうできなくて、いつも泣いてしまうから。
ごめんね。
切なさが押し寄せて、夢だと思っていても、わかっていても、どうにもならない感情が、とても辛い。
だから居心地悪いんだよね。君は。
せめて夢なんだから、思い切り甘えたり、楽しめばいいのにね。
夢の中でも月は月。
夢月夜。
こころから美しいと、夢の中でも思える日がくるといいな。
君に言えるといいな。
月がきれいだねって。
心から言えるといいね。