危ういバランス自分の感覚なんて、信用できない。やじろべえの針の先ほどの、心のバランス。ちょっと押したら、まっさかさまに落ちてしまう。毎日が針の先ほどの、危うい場所でのバランス。ほんの小さな風にだって、崩れ落ちていく。ガラスの危ういバランス。明日はうまく生きられるかな。右に、左にゆらゆらと、バランスは保たれている。明日はきっと粉々に、すべてが終わるかもしれないけど、バランスは、そうやって保たれている。生と死の狭間で。