香りの傷みベッドサイドに置いた君のケミカルな香。時々香っては、チクリと胸をさす。忘れないように忘れる為、置いたんだ。君は今も、この香りをまとって、光の中で輝いているんだろうね。たくさんの憧れを集めて。もう届く事のないこの想いは、ケミカルな香と共に、紫色の瓶の中に閉じ込めて。香る傷みを、少しずつ優しさに変えられるように。