香りの傷み | あの日の時間をさがして

あの日の時間をさがして

ライティングヒーラーをめざして。



ベッドサイドに置いた
君のケミカルな香。


時々香っては、チクリと胸をさす。


忘れないように忘れる為、置いたんだ。



君は今も、この香りを
まとって、光の中で
輝いているんだろうね。
たくさんの憧れを集めて。



もう届く事のない
この想いは、

ケミカルな香と共に、
紫色の瓶の中に閉じ込めて。



香る傷みを、少しずつ優しさに変えられるように。