カリフォルニア州環境規制当局は、地球温暖化防止策として
ガソリン車やディーゼル車の新車販売を2035年までに禁じる規制案を決めた
との記事が8月27日付中国新聞に載っていました。
日本メーカーが優位に立つハイブリッド車も禁止の対象になるので、
日本のメーカーは、電気自動車への転換を迫られそうです。
テスラには先行逃げ切りの追い風、
中国車もEV開発が急ピッチで進んでおり、ガソリン車には見向きもしないで、周回遅れのトップランナーを目指しています。
ガソリン車と両方を開発している日本メーカーは、資本の集中投資ができず、選択と集中を求められますね。
一方で、立命館大学の山末永嗣教授の「資源パラドクス問題」と言う論文も興味深いです。
自動車という完成品のCO2排出量という一方向からだけ見ると、
また、
発展途上国の鉱山から鉱物資源が掘削され、精錬されたのちに
素材として輸入、製造を始めた先進国のCO2排出量だけを見ると、
地球全体の総排出量を見誤るという論点です。
すなわち、電気自動車に使われるモーターや電池を作るために、
白金、ニッケル、リチウムなどの鉱山で、これまでの何十倍もの掘削が行われており、
モーターや電池を搭載した電気自動車に乗り始めた時点で
ガソリン車の何倍ものCO2を排出している。
再生可能エネルギーを使った電力で30万km、50万km、走っても追いつかないくらい
初期浪費をしているというのです。
しかも、26.6kwhだった初期の電気自動車では物足りず、
高馬力の40kwh、80kwhの高出力の開発競争をしており、
その乖離は大きくなっているという趣旨です。
「ライフサイクル思考」
すなわちその製品の一生に費やす資源消費量に着目しましょう。
という考え方で、
「LCA(ライフサイクルアセスメント)規制」という新たな指標の導入
も検討され始めたようです。
さて、「SDGsは。課題対応ではなく成長エンジンだ。」と岸田総理はSDGs推進本部で挨拶されたようです。
バリューチェーンの全ての段階で
人への配慮、地域への配慮、生物多様性への配慮、環境へお配慮、社会への配慮が行われるようにしていきたいですね。