10月2日付の日経ヴェリタスに
「カリスマが陥る後継者選びのワナ」と題する記事がありました。
カリスマ経営者でなくとも事業承継の難しさは、
後継者選びだけではなく、
決めた後継者への権限移譲にあります。
この度の記事タイトルは、後継者選びとなっていますが、
記事の内容は、
選んだ後継者への権限移譲の難しさを語っています。
記事の例示になっているのは、
日本電産の永守重信(78)会長から
関潤(61)CEOへの承継です。
永守氏は、1973年京都の自宅納屋で仲間四人と創業し、
世界的モーターメーカーに育て上げたカリスマ経営者。
関氏は、日産自動車のナンバー3COOだった人物。
昨年6月日本電産CEOに迎え入れましたが、
当時12000円だった株価は、今年6月8000円まで下がった。
永守会長は、今年4月に関CEOをCOOに降格させ、
「逃げない限り、CEO教育をする。」と含みを持たせた。
関氏が就任していた期間、2021年度決算は、
過去最高の売上高、営業利益で
決算を見る限り永守氏と遜色ない成績を残していたが、
なぜ?
記事では、
成功体験が強い経営者は、自己肯定力が高く、他人のやり方を受け入れ難いのではないか。
私心をのぞかせる。
永遠願望も出てくる
のだそうだ。
従業員が、私より新しいCEOの方向を向くのはイヤ
勝手に海外出張に出掛けて贅沢をするのはイヤ
なんだそうです。
ダイエーの中内会長も
ユニクロの柳井会長も
ソフトバンクの孫会長も
頭でわかっているので、任せようとするのだが、
なぜかイヤになる。鼻につく。
さて、
中小企業の場合
息子、娘、娘婿など
身近であればあるほど、無遠慮に口出しをしてしまいがちです。
先になくなった
京セラの稲盛和夫氏
臨済宗妙心寺派円福寺に得度し、経営の一線を断ち切りました。
そのくらいの覚悟がいるということでしょうか。