前回、相続は公平でなくていいーーと書きました。
もめるのでは?
法定相続が基本!
と考える向きもあろうと思いますが、
被相続人の思いが大切だ
ということをお伝えしました。
もう一話
相続というと、税金を少なくするために
いろいろな対策が言われ、
保険屋や不動産屋、銀行が
要らぬおせっかいを言ってきます。
今回の話は、
ご主人から奥様に全財産を相続させた事例を紹介します。
相続税の基礎控除を大きく上回る財産額です。
お子様も2人います。
少し知識がおありの方でしたら、
二次相続(夫婦2人とも亡くなったときの相続)のことを考えて、
お子様にもある程度相続させておくほうが、
「税金対策」としては正解だと考えますね。
私もそう思います。
ただ、このご主人は、こう考えました。
自分の財産を作ってきたのは、妻のおかげ。
老齢になり、だんだんひ弱で 先が見えてくると、
とても不安になる。
お金が少なければ、
老人ホームにも介護にも
法律上の最低限の福祉を受けるようになる。
お金があれば、
少し高級なサービス付き高齢者住宅や有料老人ホームに入居することもできるし、
法に基づいた介護以外に民間の介護サービスを受けたり、介護付きの旅行にだって行ける。
妻はまだまだ元気だ。
残した財産から子供たちに少しずつ生前贈与してやれば、
子供たちも妻を大事にしてくれるだろう。
ーーという考えです。
相続は財産の継承ではない。
すなわち税の節減を真っ先に考えることではないんですね。
妻や子供を大切に思う気持ちの表れなんですね。