車が歩道を爆走してきた。
間一髪の所で僕は轢かれずに済んだ。

生きる価値の無い人間が今日もこうやって生きている・・・
それを思うと申し訳ない気持ちになった。
自転車で走っている僕に対して、
ベビーカーが幅寄せをしてきた。

間一髪で避けた時にベビーカーの中を見た。
すると、赤ちゃんではなく大量の野菜がつまれていた。

「野菜かよ!」とツッコムべきか、
ベビーカーに自転車で突っ込むべきか迷った。
行き止まりの道の途中にパトカーが止まっていた。
僕は深々とパトカーに頭を下げて通り過ぎた。

すると、パトカーがなぜか僕を追ってきた。

・・・こんな世知辛い世の中でこれからも僕は生きて行けるのだろうか?
整髪料と加齢臭の混ざったお父さんの臭いが嫌い。
でも、もし好きになった人が同じ臭いだったらどうするか。

自分も同じ臭いを出して分からなくするのが一番だと思う。

・・・加齢臭の出る年にならないと実らない恋もあるんだなぁ・・・。
林の奥から、鳥が首を絞められたような声が聞こえた。

・・・夕飯は焼き鳥かな、と想像すると羨ましかった。
生垣から飛び出した草に文句を言うおばさんがいた。
30秒ほど一方的に草へ文句を言っていた。

最近、近所の子供が悪い事をしていても、
何もいえない大人が増えてきている。

少し僕らも見習うべきだよね、ねっ。

・・・同意を求めてみても誰もうなづいてくれないようだ。

ヘルメットのアゴ紐を結ばずバイクに乗っている人がいた。
事故ったりしたらメットが外れて非常に危険だ。

詳しく顔を見なかったが、
もし彼が人間ではなくマッチ棒だったとしたら・・・

事故と同時にメットが外れ、地面に頭がこすれて発火・・・
そのまま近くの民家に突っ込み火災発生・・・
野次馬根性に火がついて近所のおばさんが大量に発生・・・

おばさんでは僕の恋心に火は付かない・・・


・・・彼の顔が何であれば、僕の恋心に火が付くだろうか。

今夜は徹夜でそれを考えなくてはいけない・・・。

自転車で信号待ちをしていた時、
自分の前を通り過ぎる運転手の顔に注目した。

信号が赤に近付くにつれ運転手の顔が厳しくなる。

大好きなあの子の通勤の道で待っていたら、
あの子の違った一面が見られるかな・・・
なんて思う自分がすごく気持ち悪いと思った。
友達の妹が「芸能界一の美人顔」に選ばれた。
友人であるお兄ちゃんも良い男で性格も良い。
さらにその友人のT君も良い男で性格が良い。

・・・T君とは僕の事であるが、便乗しても空しいだけだった。

笑っている犬がいた。


何が面白いのかと思い様子を伺うと、
太った飼い主が息を切らせて散歩しているだけだった。

家に帰り、我が家の犬を息を切らせながら散歩してみた。
すると、後ろ足で砂を掛けられた。

・・・うちの犬とは笑いのツボが違うらしい。