2009年9月2日(水)
秋の気配が濃くなってきました。
暑くなったり、寒くなったり・・・
風邪などひかないように注意しましょう。
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それから約2年間は営業として勤務した。
入社して最初の勢いは良かったものの、その後成績がそれほど
パッとしなかったボクは2002年4月、管理部門に異動になった。
この頃から会社全体の業績もジワジワと低迷してきた。
もともとあまり資産は無く、儲かっているときにも社員への給与・
ボーナスをどんどん出していた会社だったので内部留保もあまり
なかった。
売上の低下はダイレクトに資金繰りに響くだろうということは容易に
想像がついた。
しかし、ボクが管理部に異動してからの2年ほどは売上の落ち込み
ほどには窮した様子も無く淡々と時間が過ぎていった。
目に見えて資金繰りが苦しくなってきたのは2004年頃からだろうか。
そもそも売上が落ち込み始めたその前の2年間、なぜ余裕があった
のか。
社内で「不動産企画」と呼ばれていた仕組みをクライアントに提供して
いたことにその理由が見つけられる。
「不動産企画」というのは、競売物件を安く落とし、それを少し加工して
転売することで大きな収益を上げるという仕組みだ。
ただ自分たちの資金力では大きな物件を落札できないので、資産家の
クライアントに仕組みを説明し、当社と金銭消費貸借契約を結んで資金
を出してもらい、転売が完了したら利息と元金を返すということを行って
いた。
この仕組みは1990年代の後半からずっと行っていたようで、何度もこの
不動産企画で一般的な金融商品では得ることのできない高金利を享受
していたクライアントは恒常的に当社にお金を預けるようになっていた。
しかし、ここにこの会社が破綻に向かう罠が潜んでいたのだ。
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