絶対音感について。 | 愛知県一宮市 ピアノ教室ff(フォルテッシモ)

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夢はピアニスト。日本には、もう住まない!
そう思っていた私の、運命の嫁ぎ先は、お寺でした。

藤原式ナチュラルメソッドで、
楽に表情豊かに音楽を奏でるレッスンをお届けします。

お寺といういつもと違う空間で、
音楽を楽しみ、心をまあるくしてみませんか。

絶対音感について、ご相談を受けました。

わたしなりのお返事をさせていただきました土下座


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〇〇さま

ご相談、ありがとうございます。
2歳から、本当に真剣に、ピアノと取り組んでこられたのですね。
ご本人はもちろん、お母さまの頑張りもとても大きかったと思います。

ご相談の絶対音感についてですが……。

わたし自身は、あまり興味がありません。
わたし自身も、きっと絶対音感は持っていません。
ある音域の音なら、聞いて譜面に書き起こすことはできます。
(音楽科の高校でしたので、これは当たり前に全員ができます)
車のエンジンの音や、ちょっとした雑音が、ピアノに変換すると、何の音か、などはわかります。

それが、何か役に立っているか、というと、別に……という感じです。
音高でかなりハイレベルな、聴音という聞き取りをやっていましたが、
音大の入試には、そんなレベルは必要ありませんでした。

ただ、聴音を中心としたソルフェージュというものは、音大に行かれるというのなら、
小さいころから訓練しておいた方が良いです。

一緒に音高、音大に行った友人たちの中にも、絶対音感を訓練した、という人はいません。

相対音感、といって、与えられた音をもとに音程を感じる能力を重視する学校もあります。
その場合は、ベクトルが絶対音感とは違います。

また、絶対音感、という概念も、平均律という、国際的にある程度スタンダードの調律方法が出来てからのものではあります。

昔は、地域ごとに、音の基準が違っていましたし、調律も、細かく言えば、個人個人のレベルで違っていたとも言えます。
今みたいに、ドレミファソラシド、が固定されてはいなかったのです。

基準音のAは440ヘルツ、とよく書いてありますが、現在の世界のオケで、その基準で音を合わせているオケは皆無と言ってよいでしょう。
家庭のピアノでも、442ヘルツあたりで調律するのが一般的です。

時代によって、基準音は高くなっています。
テンポ感も上がっています。

音楽は絶対ではなく、時代や環境によって変化していくものだ、と私は思います。

無責任な話になりますが、付けたい人はつければいいかな、と思う程度です。
絶対音感がある人の演奏が、そのおかげで人の心を打つ、とか、
絶対音感があるから、ない人より音楽が楽しい、というわけではないと思うからです。


大切なのは、絶対的な正しい音を分かることではなく、音楽を感じる心、
それを表現するテクニック、ふさわしい音を聞き分ける耳、などかな、とわたしは思っています。
そして、それを生み出せる、豊かな経験です。

人生は、音楽だけではありません。
様々な経験を通してしか、感じられない、自分の中に湧きおこらない音、というものがあります。

年齢に合った、その年齢でしかできない経験も、どうぞ大切にしてあげてください。
あ。
もちろん、〇〇さまは、そういう時間も大切にしていらっしゃると思います。


少なくとも、ずっと音楽をやってきた仲間の中で、
絶対音感の有無が話題になったことは、一度もないです。

でも、持っていても、邪魔にはならないとは思います。
耳で聞く、そこからその音を出す、あるいは譜面に起こすのは、また別の能力になります。


う~~~~~ん。
お返事になりましたでしょうか。



でも、そうやって悩むことは、とても大切です。
なかなか悩みはふっきれないと思います。
これまで時間をかけ、努力されてきたことですから。

ゆっくりお考えくださいませ。

いつでも、ご相談、お待ちしております(*^_^*)


お寺のピアノ教室ff(フォルテッシモ) 藤原 優子


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わたしは今年、近くでたくさん、桜を見ました。
桜並木をたくさん、歩きました。
 
 

ああ、幸せだな、と思いました。
美しいな、と思いました。


ラジオから、ラヴェルの「水の戯れ」が流れていました。

この曲に春を感じる、と、パーソナリティが言っていました。


わたしが、この曲に春を込めるとしたら……。

どんな風に、このきらきらした花びらを表そうか。
このきらきらした空気を出そうか。

指は、どう使う?

どんな間合いで音を紡いでいく?
 



わたしにとって、音楽とは、そういうものなのです。



 
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