久しぶりに、音楽のお話を
上手くなるには、コピーをせよ
の、お話です。
先日、ラジオをつけましたら、
何やら聞き覚えのある音楽が流れて参りました。
知ってるけど、なんの曲
あ。
ラヴェルのバイオリン曲、ツィガーヌ
それにしても、美しく、しなやかで、それでいて媚びない、
品の良いバイオリンです。
誰の演奏かと、曲の終わりを待っていますと……。
バイオリンはメニューイン……。
(Yehudi Menuhin, 1916年4月22日ニューヨーク - 1999年3月12日ベルリン)
わたしの大好きな、往年の名バイオリニストです。
この方
なんと、彼が16歳のときの演奏なのだとか。
天才は、16歳で、すでに一種の頂点にたっているのですね
でも、わたしが気に入ったのは、コメンテーターのバイオリニスト、
古澤巌さんのお話。
メニューインにとってのアイドルは、クライスラーとハイフェッツだったそうです。
特に、クライスラーのあの独特な音楽に魅了された彼は、
彼のレコードを聴いて聴いて、完全に真似をしたそうです……。
(おおまかにこんな内容でした)
続けて……。
ぼくも、よくコピーしました。
ボーイングから何もかも、すべて。
(ラジオで聞いただけなので、意訳あり)
そうそうそう
完全コピーです
コピーではありません。
完全コピーです。
バイオリンで言えば、音楽の流れ、ボーイング、
休みの間、音を入れるタイミング、呼吸するタイミング。
ビブラートの速さ、数。
吸い込む息の量と速さまで、
完全にコピーするのです。
そんなもん、録音から、わからない
わかるんです。
何度も何度も繰り返し繰り返し、聞けば。
そして、それを、完璧に再現できるまで、弾きこむ。
すると、あら不思議。
格段に、音楽への理解も、テクニックも、上がっています。
これは、すべての世界に共通するのではないでしょうか。
下手な「個性追求」より、まずは、「才能のコピー」。
神童とうたわれ、天才バイオリニストとして世界に君臨したメニューインでさえ、
自分の憧れとなる演奏をコピーして学んだのです。
中途半端なコピーではありません。
完全なるコピーです。
(黒子のバスケの黄瀬くんみたいにね。
灰崎くんではいけないのよ)
オススメです。
そして、次のステップへ進むことも、お忘れなく
ちなみに、古澤さんは、こちら
その突出した才能の詳細は、こちらをどうぞ
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この方とも、よく組んでコンサートしていらっしゃいました。
葉加瀬太郎。
色んな意味で、「濃い」コンサートだったな……。
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