お寺のピアノ教室ff(フォルテッシモ)では、11月15日(日)に、
毎年恒例のコンサートを開催いたします
今年は、お寺のサロンでのミニコンサート。
いわゆる、本堂ですな
そして。
今回は、参加者の顔ぶれ、曲の傾向、などなどを考えた結果。
わたくしも演奏することにいたしました
曲目は、まだ迷っているところもあるのですが、リスト、弾こうかな。
「愛の夢」
「ラ・カンパネッラ」はすでに弾いているので、
今回は、
「ため息」。
高校生のときに弾いたきり。
楽譜に書いてある文字が、丸くてかわいいわ
この曲は、あまり好きではなかった記憶があります。
曲の作りが意外と単純。
必要とされるテクニックのバラエティーがあまりないので、飽きてしまったのです。
でも、ず~~~~と以前。
NHKで、フジ子・ヘミングさんの特集をやっていまして。
その番組をきっかけに彼女はクラシック界に奇跡のカムバックを果たすわけですが……。
その中で流れた「ため息」がすごくよかったんです。
「ラ・カンパネッラ」ももちろん良かったけれど、
わたしには、「ため息」の方が衝撃的でした。
いつか弾く機会があったらな、と思いつつ。
演奏会でも、なんとなく他の曲とのプログラミングがうまくいかなくて……。
で、今回、はっと閃きました
リスト:三つの演奏会用練習曲より「ため息」
坂本龍一:「戦場のメリークリスマス」
で、どうだ
今回は、「場を盛り上げる」ではなく、
「自分の思いを伝える」プログラミングをしてみました。
安保問題があったり。
補助を出すから、軍事研究を大学でしろと言ったり。
それに対する、わたしの思い。
それをどう受け取ってもらえるかは、わからないけれど。
この二つの曲で。
なんだか、言葉にならない「痛み」や「苦しさ」。
「切迫感」……。
そんな思いを届けることができたらいいな、と思います
まずは、フジ子・ヘミングさんの演奏で、ため息をどうぞ。
わたしの心臓をぎゅっとつかんだ、自己に沈んでいく演奏よりは、
もっとホール向きの外に向けられた演奏になっていますが……。