マッサンで一番の楽しみは、堤真一演ずる鴨居の大将。
次に楽しみにしているのは、主題歌と、挿入歌です
中島みゆきの歌う、「麦の唄」。
冒頭のバグパイプの音色が力づよく、厳しくも美しいスコットランドが眼に浮かぶようでいいですよね
朝聞けば、ずどん、とみぞおちに響いて、今日一日をまっとうに生きるぞ、と姿勢を正したくなる凄みもあります。
さすが、中島みゆき。
BGМもスコットランド色が意識されているし
その他にも、スコットランドの民謡などが、出てきます
スコットランド民謡&アイルランド民謡などが幼いころから大好きだった私には、嬉しい
11月28日放送分に出てきたのが、アイルランド民謡の、
The water is wide
でも、エリーは本来のトラディショナルナンバーとは違う、
There is a ship.
から、歌い始めていましたね。
トラディショナルでは3番となっている歌詞ですが、1番に来るバージョンもあります。
日本では白鳥英美子さんがこのバージョンで歌っています。
題名も、「There is a ship」 になっていますね。
彼女の透明な声が、既にこの世のものでない空間からの悲しい声のようにも聞こえます。
でも、中盤の盛り上がりで、その悲しみが不意に肉声となって迫ってきます。
バレエの「ジゼル」のような世界観かな……。
一方、Karla Bonoff(カーラ・ボノフ)の歌う、トラディショナルなThe water is wide.
淡々と、呟くように。
それがかえって、「今」のとまどいと悲しさをあらわしているよう。
The water is wide I cannot cross o'ere.
Neither have I wings to fly.
Give me a boat that can carry two.
And both shall row my love and I.
河は広くて渡れない。
私には飛べる翼もない。
二人を運ぶ小舟を下さい。
愛する人と漕ぎ出すために……。
もとが民謡ですので、歌詞にもいろいろなバージョンがあり、順番も一定ではないようです。
でも、それだけに、歌う側の選択で、映し出される世界が違って面白いですよね。
歌う側の思いにもよるし。
聞き手のさまざまな思いによっても、変化する懐の深さがある民謡。
それが、わたしは大好きです
さあ。
これからは、どんな民謡が聞けるかしら